欧州CLグループリーグ「ベンフィカ対セルティック」超雑感  中村俊輔に期待すること

■確かにベンフィカの右SBネルソンのほうからやられてた

試合を振り返りながら、中村は何げなく「やられてもいないけど、やってもいないという感じ」と言った。完敗したチームの中で、自分自身のプレイは相手にさほど劣っていなかったとの思いが口をついて出た。
 相手の左サイドが要注意だと見たストラカン監督から、右MFの中村はいつもより守備の意識を高めるよう指示されたという。「あまり中に入らず、右に張って相手を抑えるようにした。こっち側からはセンタリングも上げられなかったし、やられはしなかった」
 ただ、国内リーグでは最近3試合で4得点と好調な中村にしては、攻撃面がおとなしかった。前半27分に右CK、後半ロスタイムにはゴール正面20メートルのFKからいずれも右隅を狙ったが、GKにセーブされた。プレイの流れの中では、シュートを狙う機会がなかった。
 F組は上位2チームが共倒れして、決勝トーナメント進出を懸けた争いいが混沌(こんとん)としてきた。中村は敗戦に落胆の色を隠せなかったが「簡単にはいかない。だから面白い」と、緊張感を楽しむ余裕も漂わせた。(リスボン共同)http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20061102-00000006-kyodo_sp-spo.html

まぁ確かに「やられていた」のは、逆サイドのベンフィカの右SBネルソンのほうからでしたからね。「右に張って相手を抑える」ことを意識していたみたいですが、確かにこの試合でのセルティックはアウェーということもあってか、かなり守備的でしたね。で、基本的には「4-4」の2ラインを引いて、リトリート気味に守備してたようにみえたんですが、「サイドバックのケア」と「ボールホルダーに対するプレッシャーの甘さ」が敗因だったのではと思ってます。1失点目と3失点目はベンフィカの右SBネルソンの突破から崩されてやられてしまったんですが、彼には「2トップのうちの1人」か「MFピアソン」がもっと厳しく対応すべきだったと思うんですよね。1失点目は結果的には「コールドウェルのオウンゴール」でしたが、そもそもネルソンにフリーでアーリークロスを上げられたところが問題だったと思いました。失点シーン以外でもネルソンがかなり頻繁に攻撃参加して「セルティックの左サイド」を荒らしていたんですが、あまりにゾーンディフェンスを意識しすぎて「人に対する守備」をしてなかったように見えたんですよね。ゾーンディフェンスは各人が持ち回りのスペースをケアするわけで、「網をはって獲物を待つ」ような待ちの意識というのも大切だとは思いますが、相手攻撃陣に自由にボールを回されてしまったらいくらゾーンを引いていてもどこかで綻びが出てやられてしまうと思うんですよね。個々の守備能力が高いならまだしも、この試合のセルティック守備陣はそうでもなかったと思うんで。要は「プレッシング」と「リトリート」の2つを、もっと局面局面で使い分けるべきだったと思う次第です。

■中盤と最終ラインの間が空くということ…、それは

って実は、後半途中からセルティックは中盤の選手が積極的にプレッシングに行くようになっていたんですが、最終ラインがそれに呼応しないで「リトリート」したままで、中盤と最終ラインの間が空き、そこをベンフィカに突かれて3失点目を喫したんですがね。


【セルティック3失点目の守備】
                  ↑         ↑       (裏のスペースへ)
      ↑       コールドウェル   マクナマス    ↑     ↑
     テルファー                      ネイラー     ↑
                                           ↑
                          ●シモン(基点)       ↑ 
                                            ↑
       ↓          ↓     ↓      ↓           ↑
      中村         レノン    スノ    マクギ(?)      ↑
                                            ↑
                      ●ペティート(スルーパス)      ●ネルソン

上の図は3失点目を食らう直前のベンフィカに最終ラインを崩されたシーンですが、セルティックの中盤がプレスをかけて前掛かりになったが最終ラインが動かず、その結果としてバイタルエリアが空いてシモンに基点を作られてネルソンのオーバーラップを許して崩されたのが印象的でした。で、実はこのちょっと前に、逆サイドの中村側で「中盤がプレスにいくも最終ラインは呼応せず」2ラインの間がぽっかり空いて、そこをベンフィカに使われていたんですが、私的には「こりゃやばいな」と思った矢先の3失点目であったという次第です。

■もっと攻撃的に戦ってもよかった気がしました

という感じで守備組織の破綻から敗戦してしまったセルティックでしたが、そもそもこの試合、ストラカン的には「守備的に戦って勝ち点1とれればいい」って感じだったんでしょう。それはわかるんですが、個人的にはもっと攻撃的に戦ってもよかった気がするんですけどね。守備においても攻撃においても。まぁミッコリに最終ラインの裏を突かれるのが怖かったのかもしれませんが、守備的にいくならもっと最終ラインを上げて、前からプレスする時間帯が多くてもよかったと思いましたし、前線にヤロシクとかヘディング強い選手を置いて、ボールを奪ったら放り込んで「全体に押し上げる」時間を作るような形が必要だったと思う次第です。

■中村俊輔についてと、彼に期待すること

最後に、中村について。3ゴール目が入ったところでTV消したので、その後どんなプレイをしてたのかわからないのですが、できればもっと攻撃陣を引っ張るような姿勢というか動きをみせてもらいたかったですね。現状のセルティックでは中村の存在感はけっして薄くはなく、むしろ主軸なわけで、中村にはそんな「主軸としての自信」というかパフォーマンスをしてほしかったなぁと。まぁ、この試合ベンフィカのできはよかったと思うので難しかったと思いますが、たとえばベンフィカは「スノ&レノン」のところに強烈なプレッシングを仕掛けていて、セルティックがそこで潰されて機能しなかったところがあったと思うんです。で、そういう時に中村が下がってボランチの代わりにボールを受けたり、後方から「プレスきついから中盤を飛ばせ」とか指示を出したりしてもよかったのではないかと。ペトロフがヴィラパークへ行ってしまい、グラベセンがいない状況なら、中村にはそれくらいのキャプテンシーというか仕切りみたいなものは必要だと思いますんで。
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