FWの責任とDFの責任は同じか? トータルフットボール懐疑論ver1.5 スパム編

■PART①:鹿島のパオロ・アウトゥオリ監督が今季限りで退団

鹿島のパオロ・アウトゥオリ監督(50)が今季限りで退団することが決まった。続投を前提にチームと交渉を続けてきたが、欧州強豪クラブの監督やブラジル代表監督を目指すために、よりレベルの高いチームで指揮を執ることを希望。天皇杯限りでの退団を申し入れた。また、アウトゥオリ監督の希望で獲得するDFファボン、MFダニーロ(ともにサンパウロ)に関して、クラブ幹部は「監督が退団する場合もあるとした上で交渉しているから問題ない」とした。http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2006/12/01/05.html

何かあったんでしょうかね? 金銭面で折り合いがつかなかったとかいう類の決別なのか、それとも本当に「欧州強豪クラブの監督やブラジル代表監督を目指すために、よりレベルの高いチームで指揮を執ることを希望」ということでの決別なのか気になるところです。古巣サンパウロから「DFファボン、MFダニーロ」を獲得するってニュースを読んだ時は、来期、アウトゥオリ監督のもとアントラーズは優勝戦線に殴り込みを掛けるのかって期待していたんですが、その後まさかこういう事態になるとは夢にも思ってませんでした。私はてっきり、アントラーズは若手の育成を含め「アウトゥオリ長期政権」でチームを立て直すものとばかり思っていたんですが、そうではなかったんでしょうかね? というかアントラーズのフロントはそのつもりだったけど、アウトゥオリ監督はそうは思ってなかったということなんでしょうか。気になったのでアントラーズのHPで監督の経歴を調べると、どうやらこれまでも1年くらいで指揮するチームを変えているみたいで長期政権を経験したことはないみたいですね(ペルー代表が最長で2年)。それが偶然なのか、それとも本人がそういうスタイルが好みなのかわかりませんが、もしそれがスタイルでアウトゥオリが最初から「アントラーズでは1年」と考えていたなら、アントラーズのフロントは監督の人選を間違えた気もします。まぁ、サンパウロFCを世界1に導いた名将ですし、たとえ1年契約でも監督として招聘できたことはすばらしいのかもしれませんが、今のアントラーズに必要な監督は「長期的にチームを指揮できる名将」であると思うので。まぁたぶん金銭面でもめたんでしょうけどね。プロですから当然、「お金」の話抜きで仕事はできないと思いますし、よりいい給料得るために指揮するチームをどんどん変えて自分のキャリアアップを図るやり方も間違いではないと思いますよ。ただねぇ「欧州強豪クラブの監督やブラジル代表監督を目指すために、よりレベルの高いチームで指揮を執ることを希望」するなら、そもそもなんで鹿島に来たんでしょうか? ジーコやトニーニョセレーゾに頼まれたから? もっと金銭的にいい条件が得られると思ったから? そのあたりの真相が知りたいですね。

■PART②:FWの責任とDFの責任は同じか? トータルフットボール懐疑論ver1.5 スパム編

私のブログですが、ちょっと前から「トラックバックスパム制限設定」を導入させてもらってます。トラックバックしていただいた方にはちょっとご迷惑をお掛けしてますが、1日に200~300くらいスパムが来るもので制限設定させていただきました。もちろんスパムでなくすばらしいトラックバックをいただくこともあるのですが、その数はそれほど多くは無く数通。で、たとえば1日2通のすばらしいトラックバックがあったとして、それ以外の200通がスパムとすると、1/100の確率ためにトラックバックを自由にしておくのも厳しいというのが正直なところなんですよね。スパムをそのまま放置しておくのも気持ち悪いので制限設定させていただきました。とまぁ、その制限の話はそれで終了なのですが、せっかくなので、この「1/100」という数値をちょっとサッカーにこじつけて考えてみました。

たとえばシュート決定率。もしあるFWの選手のシュート決定率が「1/100」だとすると、その選手はFW失格となるんでしょうか。1試合に5本シュートを打って1本もゴールにならずとして、それを20試合続け最後にやっとゴールが決まると、ちょうど「1/100」の確立という感じ? まぁ、さすがにこれは「FW失格」な気がしますが、それがもし半分の10試合でしたらどうでしょう? 「1/50」となりますが、それなら、別に「FW失格」でもない感じ? 「1/50」の決定率がすごいのかすごくないのかは意見の分かれるところかもしれませんが、さらにその半分の確率の「1/25」とか「1/10」とかという決定率なら悪くない? というか、それができるならスーパーストライカーですかね。次に、今度は逆に「シュート防御率」というか「無失点率」ということで「1/100」という数字を考えてみたいと思います。「シュート防御率」とか「無失点率」は、GKやチームの守備力で語るのがふつうだと思うのですが、100本シュート打たれて無失点のGKやチームの守備力というのは評価される数値なんでしょうかね。1試合で10本シュートを防いで10試合で100本とすると「10試合」無失点となるんですが、これはふつうにすばらしい数値ですよね。鉄壁の守備といえるでしょう。で、この数値が5試合に1失点の「1/50」となると「ちょっと守備がいい」感じになり、1試合に1失点の「1/10」となると普通の守備? というかザル? まぁこのあたりの感覚は人それぞれなんでしょうが、要はFWの決定力とDFの守備力はウラハラであるということ。当たり前のことですが、FWは1試合に1本シュートを決めれば評価されますし、逆にDFは1試合に1回でもミスして失点すれば叩かれるものなんですよね(叩かれない場合もあるとは思いますが)。つまりFWとDFでは、「シュート決定力」とか「無失点率」とか求めれる数値が変わってくると思いますし、もっと言えば「求められる役割」だって変わってくると思うわけです。

ディフェンスで頑張るとか、ポストプレーをこなすとか、ゴール前で潰れ役になるだけでは、ストライカーとしての仕事をまっとうすることにはならない。そうだとしても、もう少し細かい働きぶりに目を向けていいのではないだろうか。過剰に褒めたたえる必要はないにしても、きっちりとした評価はするべきだ。 DFの身体を張ったプレイは、FWの責任感を刺激する。あれだけ頑張ってくれているんだから、なんとかして点を取らなければいけないと思う。FWが前線からボールを追いかけ回してくれることで、DFはずいぶんと楽になる。マーカーとの駆け引きができるし、思い切って勝負もできる。1対1の対応で後手に回ることも少ない。そうした補完関係によってチームは成り立っているのであり、それが勝敗に結びついていくのである。(中略)オシム監督のチームが成熟していく過程においては、マスコミによる報道もその手助けになれたらと思う。手助けになれないとしても、足を引っ張るようなことはしたくない。現実を誇張したり、得点や失点という事実ばかりを強調せず、フィールドで起こった様々な事象に目を配っていきたい。http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2006/11/post_621.html

スポニチの戸塚氏のコラムから。「フィールドで起こった様々な事象に目を配っていきたい」というのはその通りだと思うのですが、私はやっぱ「FWはゴールして評価」されると思うし、DFは「無失点に抑えて」評価されるものであると思うんですよね。「FWが前線からボールを追いかけ回してくれることで、DFはずいぶんと楽になる。」のは事実だと思うんですが、失点すれば最終的にはDFの責任になると思うんです。もちろん、状況によってFWの守備が問題とされる場合だってあるとは思いますが、FWでの守備と最終ラインのDFの守備というのは根本的に違うと思いますし、そのプレイに対する責任の重さも違うと思うんですよね。「DFの身体を張ったプレイは、FWの責任感を刺激する」と書かれてますが、その「責任感」ってのは何を指しているのでしょう? 「ゴールを上げること」、それとも「前線から守備をすること」? またまたトータルフットボール論になってしまうのかもしれませんが、全員攻撃、全員守備をうたったとして、はたしてピッチ上の11人全員に同じ「責任」が与えられることになるのでしょうか? 前線から守備するのと、最終ラインで守備する「責任」は同じなのか? ゴールに遠いところから攻撃に絡む選手と、ゴールに一番近くにいる選手に求める「責任」は同じなのでしょうか?  全員に同じ「責任」を課すということは、逆に「責任を問わないこと」になる危険性があることを、我々日本人は知っているハズですが、そうでもないのかな?
人気blogランキングへ
↑読んでおもしろかった人はクリック願います。