サッカー天皇杯の改革案と、「プロアマ問わず」。そして高校サッカー選手権とラグビーについて

■サッカー天皇杯は高校、大学が参加しないほうがいい?

その第一歩として、天皇杯の出場資格をJ1、J2とJFLのチームだけに限定すれば良いだろう。高校も、大学も参加しないことにするのだ。(中略)私は、天皇杯は今も意義があると思っている。しかし、今の時代のサッカーに合わせるためには大胆な変革も必要である。http://www.fcjapan.co.jp/mail_magazine/news/feature_view.php3?id=701&m=0

サッカー天皇杯についてのジェレミーさんのコラムから。要は参加するチーム数を減らしたほうがいいということなんでしょうが、私は「高校と大学」が参加できることが天皇杯の「意義があること」かなと思っていたりするんですが、イギリス人のジェレミーさんからすればそうでもないのでしょうか。

■サッカー天皇杯とFA杯の関係

みなさんご存知と思いますが、天皇杯は世界最古のイングランドのFA杯をモデルにしたといわれています。で、FA杯は「プロアマ問わずに参加できる大会」として有名なわけですが、私は日本のサッカー天皇杯が特にその「プロアマ問わず」という部分をモデルにしているところにこそ価値があるのかなと思うんですよね。

歴史は1921年(大正10年)にさかのぼります。この年、日本サッカー協会が誕生、イングランド・サッカー協会(FA)から贈られた「FA杯」を優勝カップとした「全国優勝競技大会」として発足しました。第1回大会の出場チーム数は、地方予選を含め25。決勝大会は、中国九州地方代表の山口高校が棄権し、東京蹴球団(東部日本代表)、名古屋蹴球団(中部日本代表)、御影蹴球団(近畿四国代表)の3チームで争われました。初代チャンピオンは「東京蹴球団」。これは事実上の日本代表チームでした。http://sports.biglobe.ne.jp/soccerclick/column/column020-1.html

一応このような「FA杯とのつながり」も歴史として残っているみたいですし、そういう伝統的な部分というのは大切だと思うんです。1月1日の元旦に決勝が行われることよりも。もちろん現実的に考えれば高校生や大学生のチームが天皇杯で勝ち残れる可能性は低いのでしょうし、結局のところ最後は「Jリーグのチームによる戦い」になるとは思います。なので、高校や大学のチーム参加できるという大会の仕様に意義はないという意見もわかるのですが、ただその「プロアマ問わず」という部分を止めるなら、もうそれは天皇杯でない気がしますし、天皇杯である必要もない気がするんですよね。まぁジェレミーさんは天皇杯の意義を「他の面」に見出しているみたいですし、仰せの通り「大胆な変革」も必要だとは思いますが。

■サッカー天皇杯の「プロアマ問わず」と、ラグビー日本選手権の関係

「プロアマ問わず」に関連して思い出しましたが、そういえばラグビーの日本選手権はその昔は「大学対社会人」の一発勝負だったんですよね。で、実力差がありすぎておもしろくないということからか「その仕様」は改善されて社会人や大学生のチームを織り交ぜたトーナメント方式になったわけですが、その改革は成功だったんでしょうかね? 個人的にこのところラグビーを見てないんでわからないのですが(最後に見たラグビーW杯の決勝?)、まぁラグビーの場合は「大学人が1月15日の旧成人の日に戦う」という伝統よりもラグビー人気を盛り上げるという現実論のほうが大切だったということなんでしょうかね。ラグビー日本選手権の「大学対社会人」とサッカー天皇杯の「プロアマ問わず」はまったく別物なのかもしれませんが、スポーツと歴史・伝統、そして改革ということで関連づけてみました。

■正月にスポーツを見なくなった理由と、「高校サッカー選手権が転機」の関係

にしてもラグビーは見なくなりました。親父の影響で子供の頃から大学ラグビーを見ていた口で、ラグビーW杯や、五カ国対抗(今は6カ国でしたっけ?)とかもテレビで見ていたんですが、ここ数年はまったく見てません。というか高校サッカー、高校ラグビーとか、正月にスポーツ観戦しなくなりました。その昔、正月に箱根へ駅伝見にいったり国立や秩父宮にラグビーを見に行ったりもしたんですが、今はかろうじて箱根駅伝を少し見るくらいですかね(“見る“とはいっても実家で親父が相変わらず見ているからついでにというレベルですが)。そういえばある年齢から高校野球とかも見なくなったわけですが、正月にスポーツを見なくなったのは、単に私が年取って「高校生・大学生の部活」に興味がなくなったということなのかもしれませんね。部活に興味ないといっている人間が「プロアマ」について語っても説得力ねぇと思われるかもしれませんが、まぁその通りです。ただ高校生のチームが天皇杯で戦うことと高校選手権で戦うことは同じではないと思うし、それを観戦する側の視点も同じではないとは思ってます。

新年早々に青春を懸けた戦いを見るのは胸を打たれるし、心も洗われる。個人的には今後も見続けたい大会だが、選手権が今、転機にさしかかっていることだけは間違いない。http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2007/01/post_651.html

こちらのスポニチコラムで内藤博也氏がこのようにおっしゃってますが、高校サッカー選手権が転機にさしかかっているとしたらそれは「見る側」や「日本テレビ」などの報道する側の問題なだけも気がします。だって所詮は「高校の部活の大会」ですし、そこにはサッカーのレベルや選手のレベルは関係ないと思うから。

■「落ちこぼれ軍団の奇跡」と「部活の本質」について

ラグビーでついでに。「落ちこぼれ軍団の奇跡」というタイトルで覚えてたんですが、小説も「スクールウォ-ズ」となっていたんですね。山口良治、平尾誠二、大八木淳史らが実在の人物がモデルとなった半分ノンフィクションの物語ですが、こういう金八先生もビックリの物語はもう「部活」で生まれることはないのでしょうかね。まぁ今の時代、不良がラグビーするなんて言うだけで笑われそうですが。この物語には「部活」のあり方の本質が描かれていると思う私は古い人間なんでしょうか。ちなみに下の記事で「第19~21回大会(82~84年度)の同大以来となる3連覇」とありますが、その同志社の3連覇を支えたが平尾誠二、大八木淳史らでした。

懐の深さを感じさせる内容で、第19~21回大会(82~84年度)の同大以来となる3連覇へ王手。相手の関東学院大とは過去5年、春の対戦で勝った方が夏と選手権も制していたが、今季は1、2軍とも1勝1敗と互角だ。「このチームはずっと成長してきた。決勝は今季初めて主将(東条=左足首痛)と副将(後藤彰、首藤)がそろうし、完成形のゲームができると思う」。決戦の抱負を問われた中竹監督が口にしたのは、選手への信頼と期待感だった。http://www.sponichi.co.jp/sports/special/200701rugby/KFullNormal20070103086.html

■フランカーとオシムと上田昭夫

ラグビーの話から強引にサッカーの話題へもっていきます。ラグビーに「フランカー」というポジションがあるんですが、この役割はサッカーでいうところのボランチ・フォアリベロに似ている気がしてます。でオシムが日本代表でやろうとしているサッカーって、ラグビーで言うところの「フランカーを全面に出したスタイル」なのかなって気がするんですが、ラグビーの日本代表の方にはそういう発想ってあるのだかないのだか。まぁその「フランカーを全面に出したスタイル」っていうのは、上田昭夫氏が慶応義塾でやっていたことなのかもしれないけど。…全然サッカーの話になりませんでしたが、最後に上田氏のコチラのコメントでこのエントリー終了。「彼らは(ラグビー)選手である以前に学生ですから、本業はあくまで学業」ってことで。では。

僕が監督のときには、次の三つのことを目標にしていました。4年生が希望通り就職できること、部員が留年しないこと、ラグビーで良い成績を残すこと。大学の体育会というのは、試合で結果を残すことを重視するあまり、学業を疎かにする場合も少なくありません。慶應ラグビー部でも、かつては「体育会の部員は選択科目の授業に出てはいけない」といった暗黙のルールがありました。しかし、彼らはラグビー選手である以前に学生ですから、本業はあくまで学業です。学生時代にできるだけ様々な分野に関心を持って学業に励み、幅広い視野を養って社会に出ていってほしいと思っています。僕自身、大学時代にもっと様々な分野の勉強をしておけばよかったと、今になって後悔することも少なくありませんからね。
  もっとも、そのためには練習時間と重ならないよう履修を工夫したり、練習後や遠征先への移動中に勉強するなど、自分で時間のやりくりをする必要があります。ただ、限られた時間の中で、自分の時間をつくり出すスキルを身に付けることができるのも、部活動の良さだと思いますね。慶應でも、ラグビーをやりながら司法試験に合格した学生や、医師になった者もいましたよ。http://benesse.jp/berd/center/open/kou/view21/2005/09/01toku_03.shtml

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