KET SEE BLOG「2006大会の趨勢と日本(テクニカルレポートより)」を読んで、ちょいと

■問題は、高い位置でのフィジカル・コンタクト数なんでしょうか?

一目瞭然、高い位置(ミドルサードからアタッキングサード)で日本代表がフィジカル・コンタクトを敢行した数が少ないのが、はっきりとわかるだろう。(もちろん、コンタクトなしでも「奪える」守備はあるが、それも日本の試合では少なかった)。参考までに、アルゼンチンと戦ったときのメキシコ代表のデータも加えておく(90分間)。W杯で主審を務めた上川氏が、「日本が一番闘っていなかった」と語り、私もそう考えたのだが、それは技術委員会の分析でも、またあらためてデータ化してみても、よくわかることなのである。日本は言うまでもなく、個人の能力では欧州、南米の強豪国には劣るだろう。また体格、フィジカルコンタクトの能力では、アフリカの強国にも一歩譲ると思う。そういうチームが、「全員のハードワーク、全員の闘う姿勢」という部分でも劣っていたのだ。勝てるわけがあるだろうか?http://ketto-see.txt-nifty.com/blue_sky_blue/2007/01/post_7d77.html

KETSEEさんが「2006大会の趨勢と日本」と」ということで書かれてますが、私は別に高い位置でのフィジカルコンタクトの数はそれほど問題でない気もするんですけどね。それよりもジーコ日本代表の問題だったのは「敗因と」の中で中田浩二や中澤が言っていたところだったと私は思うのですが、そのあたりをちょっと引用させてもらいます。

「俺が思うに、オーストラリア戦の敗因は、ボールをキープすればよかったところでキープできなかったこと」(p180・中田浩二)「DFライン+福さん;ヒデさんという組み合わせでいうと、ヒデさんはもともとボランチの選手じゃないから、福さんにすごい負担がかかってたと思う」(p186中田浩二)「まぁこれは僕の意見ですけど、ある程度ラインを決めて、前から追えなかったら下げる。追えたらあげる。そのように前もって決めておくと、もう少し迷わずにできるのかな、っていうのはあったんですけど」(p188中澤)「敗因と」光文社・金子達人、戸塚啓、木崎伸也、からそれぞれ引用

これらをまとめて言えば「局面局面での判断力の欠如」とか「試合運びのまずさ」とかになるんでしょうが、私は「高い位置でボールを奪うこと」よりも、その部分の欠如のほうが問題であったと思ってます。特に中澤が言うように「局面において、高い位置からのプレスとリトリートを使い分けること」ができていたらよかったのになぁと思うんで、「高い位置からの守備」だけが問題だとは思わないんです。中澤はそう思っていたなら積極的にそのように話を進めてもよかったのに(笑)、なんていうのは酷ですか。まぁ「敗因と」などで書かれているようにジーコがクロアチア戦で「リトリート」を指示したのが本当ならそれはそれで「正しい」と思いますし、それをもう少し前の段階からしてたら結果は違っていたかもと思っているのですが、KETさんはそのジーコの「リトリート指示」についてどう思っているのでしょうか。リトリートしても「全員ハードワーク、全員の闘う姿勢」があればOKってことなら私も同意ですが、そうではないのでしょうか?

「相手につながれたって構わない。回させとけ。相手がヤナギのところまで入ってきたところで守備を始めろ」(ジーコ)「敗因と」p190より

■それは本当に高い位置からのプレスの問題なのか!?

あとKETさんがコラム内で小野剛氏コメントを引用されてますが、これは”高い位置から全員で「奪いにいく」プレス”の問題なのでしょうか。
日本はボールに近づくが、チャンスがあれば奪える距離までは寄せきれていない。そのため相手に対してのプレッシャーになっておらず、シュートをうたれる、あるいはクロスを入れられる場面が多かった。http://ketto-see.txt-nifty.com/blue_sky_blue/2007/01/post_7d77.html

すみませんテクニカルリポートは買ってないし読んでないので原本は意味合いはわからないのですが、「シュートを打たれる」のは高い位置からの守備の問題でなく、MFやDFのバイタルエリアでの守備の問題だと思うのですが、そうではないのですかね。「連動したボールへのプレス」と書かれているので、もしかしたらバイタルエリアでプレスのことをおっしゃっているならすみません。要はKETさんが言う「全員のハードワーク、全員の闘う姿勢」はもちろん重要だと思いますが、それと高い位置での守備する事がイコールだとは思わないと言いたいんです。まぁ高い位置での守備ってのがイマイチ漠然としていてわからないところもあるんですが、「ハードワーク」と「高い位置」の結びつけがちょっと強引なところがあるような気がしたんで。で、それをもって「正常な方向」と結論づけるのもどうかなって思いますし、日本代表の進むべき道はそこではない気がします。というか、オシムが向かっているのは「そこ」なんでしょうかね? まぁこれはあくまで私見ですしKETさんの考えも当然ありだと思うのですが、日本サッカー協会はどう考えているのかは気になるところです。

■ジーコ日本代表のFWは守備してませんでしたか?

ちなみに私はジーコ日本代表もFWも守備してましたし、「FWの守備を免除するようなチーム」ではなかったと思ってます。KETさんのコラムを読むとあたかも「前からプレスをまったくしてなかったチーム」のようにも読めるのですが、それはちょっと変に誇張されている気がしました。という感じで時間がなくまったくまとまりませんでしたが、ちょっと「爆弾らしき意見」を投下させていただきました(って、そうでもないか)。

■オシムのマンマークの3バックの由来?

あっ、爆弾ついでにもう1つ。今売りのワールドサッカーダイジェストでこんな記事を発見。

一方、守備に関しては、こちらも伝統的なマンマークの3バックから、ゾーンの4バックに移行している。「チーム全体をコンパクトに保つことが狙いだ」と、ビリッチはその理由を説明する。ワールドサッカーダイジェスト235 p104の東ヨーロッパのコラムより

クロアチア代表がビリッチ監督に代わってからの変化について書かれているんですが、そういえばクロアチア代表ってもともと「マンマークの3バック」だったんでしたっけ。セルビアモンテネグロがゾーンだったんで、てっきりクロアチアも元来はそうしていただ気がしてたんですが、勘違いしてました。で、もしオシムが日本代表で「マンマークの3バック」を採用している理由の1つが「これ」なら納得ですが、そうではないのでしょうかね? 以上。
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