今だからこそ振り返る「ドイツW杯・対オーストラリア戦の2失点目」 川口と2ラインと茂庭と…

■日本代表対オーストラリア代表の3失点を振り返る

「敗因と」を読んだりKETSEEさんとブログでやりとりをしたりなど、新年早々なぜかドイツW杯を振り返るモードになってますが、そのついでにW杯初戦の「日本代表対オーストラリア代表」をYouTubeで探して見てみました。で、例の3失点のシーンを今、改めて振り返ると、1失点目はやっぱGK川口のミスですよね。それまでは、すばらしいプレイをしていたように記憶しているんですが、この失点シーンのプレイは残念でした。まぁ川口はもともと高さに難があったわけで、しかたないのかもしれません。そして例のケーヒルが駒野を削ったシーンですが、VTRで見ればやっぱPKですよね。まぁ、サッカーは審判の目がすべてですし、そこで下したジャッジが正しいわけですが、このプレイがいつのポイントだったのは間違いないしょう。だって直後に、そのオーストラリア代表のケーヒルのミドルをぶち込まれるわけですからねぇ。

■ケーヒルに決められた2失点目の、ちょい前のシーンから…

さて、このシーンを改めて振り返ってみますと、中澤がクリアしたボールを中村俊輔が取れず、オーストラリアの選手がハーフウェイラインあたりの左サイドでボールをキープし、そこから中央へパスを回していきます(5分31秒あたり)。で、それに対して日本代表の守備ですが、まず小野がそのパスを追ってハーフウェイラインあたりまでプレスに出てチェイス(5分34秒あたり)。ですがボールを奪えずオーストラリアのCBの選手にパスを回されてしまい、そのCBに対して今度は中田英が積極的にプレッシングしている姿が伺えます(5分38秒)。

■ラインが低くても高い位置から奪いに行くプレス

さて、この時の日本代表の守備陣形を見てみますと、ハーフウェイライン付近に手前から、中村、小野、高原、中田英の4人が並んでいるのがわかります。でオーストラリアに後方からボールを放り込まれるわけですが、放り込まれた先の日本代表のDF陣のポジショニングを見ますと、ペナルティラインから5メートルくらい前のあたりに位置しているのが伺えます(5分41秒)。この時の日本代表の守備陣系を俯瞰で図にしてみますと、以下のような感じですかね。


【W杯オーストラリア代表戦:日本代表の2失点目のポジショニング】

                   GK●川口
    

              ―――ペナルティライン――――  
                ●宮本    ●中澤   ●茂庭
   ●駒野

                                  ●サントス
                          ●福西





            ――――――ハーフウェイライン――――
   ●中村          ●小野    ●高原     ●中田英

まったくもってコンパクトじゃねェ~(笑)。最終DFラインと前線がまっぷたつという感じですかね。まさに「ラインが低くても高い位置から奪いに行くプレス」という表現がぴったりな気もしますが、この2ラインの分断がやっぱ命取りだった気がします。

■2ラインをコンパクトに保つには…

やっぱ2ラインをコンパクトに保つべきだったと思うのですが、それを修正するためにやっぱ「プレスの位置を下げるべき」だったと思うんですけどね。下げてバイタルエリアを消してミドルシュートを体を張って防ぐ&セカンドボールを拾うのを狙うのがベストだったのではないかと。もちろん逆に最終ラインががんばって押し上げてラインコトロールしてオフサイドトラップを狙うというやり方もあると思うのですが、私はあの状況では最終ラインが上がった結果できる「GKと最終ラインの間のスペース」をオーストラリアに突かれるほうがキケンだったと思ってます。まぁ、もちろんその「最終ラインが高い守備」で防げていた可能性もあるんでしょうが、前半開始早々にビドゥカにシュート打たれたシーン(1分44秒)とか見ると「スペースを与える」ことはキケンだったと思う次第です。

■なんで茂庭はアロイージについていったのか…、教えて原さん!

あと、2失点目に関して言えば、CBの茂庭の動きはやっぱ納得いかないですね。なんで、彼はあの状況でケーヒルのシュートブロックに行かないで、アロイージにマンマークしてついていったんでしょう。まぁアロイージとマッチアップしていたからついていったのかもしれませんが、状況的に考えるとケーヒルにスライディングタックルしてシュートさせないという「プレイ選択」が普通だったと思うんですけどね。そのあたりの茂庭の判断について、FC東京の原監督がどう思っているのか聞いてみたいですね。普段クラブではどう指導しているのかって。以上、ドイツW杯のオーストラリア戦の失点シーンを振り返ってみました。この試合については最近FootballKingdomさんが詳細に分析されてましたので、そちらも参考にしてみてください。えっ? 3失点目について? もうこれ以上やっても不毛な気がするんで止めときます。※ケーヒルの駒野へのタックルはこちらの動画でした。
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