欧州CL決勝トーナメント「チェルシ-対ポルト」第2戦雑感 両監督が見ていたピッチ上の出来事

■最近、アブラモビッチが非常に怖い人に見えるという案件

試合の途中に映し出される「観戦している姿」を見て感じることなんですが、最近、アブラモビッチが非常に怖い人に見えるのは私だけでしょうか? 前は「単なるサッカー好きの足長おじさん」ってイメージだったんですが、今は「社長の手腕を、目を光らせて観察する会長」に見えるんです。今朝の試合でも何度かTV画面に抜かれてましたが、眼光が鋭くなったというか怖いんですよね。「モウリーニョよ、オレはちゃんと見てるぞ。失敗は許されんぞ」って感じで。で、そのオーナー会長が自分を見極めに見に来ているのを知ってか、社長であるモウリーニョがその「手腕」を、これでもかという感じで駆使して結果を出したのが、今朝の試合だったように感じました。正直、ポルトのクアレスマに先制ゴールを奪われた時は「やばい」と思っていましたし、0-1のまま前半終了した時は「これは負け試合のパターンだ」って思っていましたが、そんなイヤな流れを変えたのは“モウリーニョの手腕”であったのは間違いないのでしょう。

■モウリーニョのすご腕采配①:「マケレレ→ミケル」

「前半はポルトの方が良いプレーをしていたと思う。だが、後半の我々のパフォーマンスには満足している。ハーフタイムには、選手たちに後半はプレッシャーも含め、楽しんでプレーしてこいと指示した。後半はメンタルの強さを発揮できたと思う。ハーフタイムの選手交代が命運を分けた。」(チェルシー・モウリーニョ監督)
「前半は我々の方が良く、1-0のリードを奪ってハーフタイムを迎えたのは当然だった。チェルシーが勝ったのは、モウリーニョの選手交代が当たったからだ。(ミケルの投入は)ゲームの流れを変えた。我々は修正を強いられ、チェルシーに勝利を献上してしまった。」(ポルト・フェレイラ監督)http://jp.uefa.com/competitions/ucl/fixturesresults/round=2358/match=85517/report=rw.html

両監督の試合後のコメントを読めばわかるように、後半頭からマケレレに代えてミケルを投入したのがこの試合のカギだったわけですが、素人の私にはこの「ミケル投入が両チームに及ぼした影響」ってのが明確にはわかりませんでした。前半のポルトの攻撃が「マケレレの両サイドのスペース」狙いで、先取点もそれでやられたように感じましたし、ポルトのカウンター攻撃にマケレレがスピード負けして厳しく当たれてないようにも感じましたし、チェルシー攻撃時には逆にポルトの守備陣に「マケレレのパス」を狙われていたようには感じましたが、そのマケレレをミケルに変えたところで両チームの状況は変わらないようにも感じました。まぁチェルシー的には「後半ゴールを上げなければ敗退」という状況だったわけで、そういったゴールを奪いにいくという目的から考えたミケルの投入はなんとなくわかるんですが、それによって「ポルトが何をどのように修正を強いられたのか」ってのは正直よくわからないんですよね。まぁ、私がクアレスマにまさかの先制点を奪われてから頭に血が上って、それっきり簡単なメモもとらなくなるくらい興奮して冷静さを欠いて観戦していたからわからなかったところもあるのかもしれませんが、それよりも単に「サッカーを見る目が素人だから」って要素が大きいのでしょう。要はモウリーニョやフェレイラ監督に見えていたピッチ上の出来事が、素人の私には見えてなかったとでも言いますか。

まぁ、普通に考えて後半頭からチェルシーは「攻撃的な交代策」をすべきだと思いましたし、攻撃的な布陣にするなら守備的なMFマケレレを引っ込めるか、もしくは「4バック→3バック」にしてリスクを冒すというのが定石なんでしょうが、「マケレレ→ミケル」という交代策は「すご腕の社長の凡人には計り知れぬ高度な作戦」であったように思えた次第です。ただまぁフェレイラ監督が言う「ゲームの流れを変えた。ポルトに修正を強いらせた」のはミケルの交代でなく、単に後半早々にロッベンのゴールが生まれて1-1の状態になったことだけって気がしないでもないんですがね。

■モウリーニョのすご腕采配②:「ディアッラ→パウロフェレイラ」

あと、後半66分の「SBディアッラ→パウロフェレイラ」の交代策にも、モウリーニョのすご腕ぶりを感じてしまいました。たぶん、その理由は「ディアッラがイエロー1枚もらっていて、クアレスマに厳しくあたれなくなったから」か、「ディアッラの疲れによる運動量の低下を感じて」か、「フェレイラの経験を買って」かのどれかだと思うんですが、1-1の状況であの時間帯に「ディアッラ→フェレイラ」という手を打つのは凡人では出来ないよなぁって思ってしまいました。まぁ、ロッベンのゴールが生まれ「このまま無失点で押さえれば負けはなくなった」状態になったので、守備面で最善策を打つというのは今振り返れば理解できるんですが、1-1で「あと1点がほしい」状態で守備を考えて手が打てるのはこれまた「すご腕の社長の凡人には計り知れぬ高度な作戦」だと思うんですよね。まぁパウロフェレイラはセンターバックもできるわけで、もしかしたら「もしもの場合」はCBエシエン→SBパウロフェレイラというポリバレントなポジションチェンジをして、ふたたび攻撃的にできるって腹積もりがあったかどうかはわかりませんけど。というか、単純にその10分前にポルトが「アドリアーノとイブソン投入」という交代策を打っていたわけで、それを受けての「修正」だった気もしますが。

■敵ながらポルトのフェレイラ監督の采配は見事でした

チェルシーの決勝ゴールが生まれたのは、その約10分後でした。アシュリーコールの左サイドからのセンタリングをドログバが頭で落として、それをさらにシェフチェンコが折り返してバラックがゴール正面でシュート。Gkの横をゴロでかすめたシュートがゴールネットを揺らした時、この試合のシナリオを書いていたのはポルトのフェレイラ監督でなくチェルシーのモウリーニョ監督であったことが判明することになります。そのまま逃げ切ってチェルシーが勝利しますが、正直、かなり厳しい試合でした。敵ながらポルトのフェレイラ監督の采配は見事であったと思いましたし、ポルトの選手たちもすばらしかったと思いました。クアレスマ、リサンドロロペスの「ウインガーによる2トップ」を選択したその采配、それに応えて見事なカウンターを披露してゴールを奪ったポルトの選手たち。見事でした。チェルシー守備陣があれだけ完全にカウンターで崩されたのはあまり記憶にないんですよね。昨年のCLでスタンフォードブリッジでバルサのエトーにやられたやつもカウンターと言えばカウンターですが、それくらいか。まぁこの試合はDFの要テリーが欠場していた影響もあったと思いますし、ディアッラ&エシエンが「組織的な守備の状況判断」にちょっと弱点があったところもあったとは思いますが、それを抜きにしてもポルトの見事なカウンターからのゴールでした。クアレスマのこの先制点が生まれた時は、ほんと最悪の事態を覚悟しましたからね。

■本日の朝の6時くらいの妄想

『ガーン! 今年もベスト16で散るんですか? ウソでしょ。ってウソじゃないか。って、まだわからない? でもやな感じ。というか一昨年のCLリバポ戦で負けた感じ。いやー、ネガティブだなオレ。まだ45分あるから、きっと大丈夫。ってそう言い聞かせているオレ大丈夫? でももし、最悪の事態になったら「あの厳しい目のお方」はぜったいに黙ってないだろうな。あの目はヤバスギ。マジスギ。きっと試合が終わったらケータイ取り出して、「あっケニオンくん? ちょっと話があるんだけど。そう。来期のこと」とか言いそう。ケータイはサムソンか? って、そもそもケータイ持っているのか? おいおいアブラモビッチがケータイもってないわけないだろ。うーん。ってことはモウリーニョは来期ないかな。噂どおりオランダの脱税男か、イタリアのロマンスグレーになるのかな。まぁなったらなったで応援するけど、モウリーニョがいなくなったらテリーの契約はどうなるんだろう。っていうか、まだまだモウリーニョでいいだろ。うん、そうだ。モウリーニョ交代はない。ない。…ある?? いや、ない。ないぞ。ないぞ。ないぞ。…イェーイ!! って、別に酒飲んでいませんよ。飲んでないったら、飲んでないっての。だっておれ、タバコもやめたんですから。酒は飲んでないよ~だ! イエイ!』

という感じで、いい大人が朝方の6時ごろ妄想していたかどうかは秘密ということで。
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