欧州CLベスト8「バレンシア対チェルシー戦」超雑感  後半に勝負を掛けることが出来る理由

■心が挫けそうになりました

いやぁー、厳しい戦いでした。試合前から前半でゴールできなけりゃヤバいかなって思っていたんですが、逆にモリエンテスに先制ゴールを奪われてしまうという展開。正直、前半が終わった時には心が挫けそうになりましたが、モウリーニョ&チェルシーの選手たちはそんなやわな心の持ち主ではなかったみたいで。

「試合が45分ならば、我々は大会から敗退していた。しかし後半はゲームを圧倒的に支配し続けた。」http://jp.uefa.com/competitions/ucl/fixturesresults/round=2359/match=300135/report=rw.html

そうなんですよね。サッカーは90分で勝敗が決まるもので、45分で決まるものじゃないんですよね。まぁ、そうとはわかっていてもさ、やっぱ欧州CLだとセカンドレグ前半で追いつけないとヤバイと思ってしまうじゃないですか。特にバレンシアは演技が好きな選手が多いようですし(まぁ一部チェルシーの選手もそうですが)、後半45分をのらりくらりと時間を費やしながら戦うのがうまいようにも感じるわけで。そういうサッカーやられると、ゴールするの難しいじゃないですか。なので、てっきりセカンドレグは前半から勝負をかけるのかなぁと思っていたんですが、名将モウリーニョはそんなチキンハートの持ち主ではありませんでした。前半から仕掛ける奇襲は行わず「サッカーは90分」であることを踏まえて戦いました。まず、そこを評価したいなぁと。まぁ単に「いつも通り」に戦っただけなんでしょうけど、大舞台でいつも通りに戦えたことはやっぱすごいなぁと思う次第です。

■モウリーニョの采配こそが、最大の勝因?

さて試合の詳細については割愛しますが(おいおい)、エシエンが戻ってこれたこと、そして復帰早々にいいプレイが出来たこと。そしてジョーコールコンデョションが戻ってきたことが勝てたポイントなんでしょうかね。それより何より、後半頭からジョーコールを投入しエシエンをSBへポジションチェンジしたモウリーニョの采配こそが、最大の勝因であったというべきなんでしょう。このエシエンをサイドバックで使う「戦術」ですが、これはこの試合が初めてでもなんでもなく、今シーズン何度か見せた「おなじみ」のもの。試合開始からエシエンをSBで起用した試合もあった気がしますが、そのときはあまりインパクトが無かったように記憶しています。まぁ試合初めからでも機能するとは思うんですが、それよりも試合途中でポジションチェンジして行うほうが「威力を発揮する」とでも言いますか。勝負どころでやる「秘策」とするほうが効果があるとでもいいますか。そう、今シーズンのチェルシーは「勝負どころで仕掛ける策」がこれまでのシーズンよりもあるんですよね。「戦術の幅」があるとでも言いますか。で、何で今シーズンは「勝負どころで仕掛ける策」や「戦術の幅」があるかと言いますと、それはシーズン当初から「4-4-2」と「4-3-3」という2つのフォーメーションを駆使して戦ってきたからだと思うんです。

■「4-4-2」と「4-3-3」という2つのフォーメーションの併用

今シーズンから「4-4-2」を使い出したんですが、それは単にシェフチェンコとバラックを使うためだけでなく、新しいフォーメーションを使うことによって、「相手チームに戦い方やシステムを読まれないため」という面もあるわけでして。つまり、これまでの「4-3-3」が相手チームに研究され出され封じ込まれる試合も出てきたので、新たに「4-4-2」を使うことで、それを打破するとでも言いますか。確かモウリーニョはシーズンはじめにこんな感じのことを言っていたと思うんですが、このバレンシア戦ではその戦い方が功を奏したのかなぁと思うんですよね。

2つのシステムを駆使する戦い方はモウリーニョがポルト時代から行っていた戦い方であるんですが(実際はデルレイの負傷でできなかったんですっけ?)、それができることが今シーズンのチェルシーの勝負強さの秘訣なのかなぁと思ったりして。「2つのシステム」を駆使して、前半と後半でまるで別のチームのような戦い方ができるからこそ、終了間際のゴールによる逆転劇を演出できているのではないかなぁと。

■「2つのシステムを使いこなせること」がモウリーニョ的に重要

よく今シーズンのチェルシーは「4-4-2」はグダグダだとか、ウイングを駆使した「4-3-3」に戻したほうがいいとか言われてたりしますが、たぶん要はどちらが良い悪いでなく「2つのシステムを使いこなせること」がモウリーニョ的に重要であり、それを使いこなせるだけの手腕があることがポイントだと思うんですよね。で実際、それを使いこなすことで数々の逆転劇を演じてきたのが今シーズンのここまでのチェルシーなのではないかって極論ですが思う次第です。もちろん今回の勝利の要因としては、シェフチェンコ、バラックが馴染んできてチームとして機能してきたこと、11人それぞれが個の力を持っていること、守備が安定したことなどいろいろ意見があると思うんですが、私は「4-4-2」と「4-3-3」の併用ってのが今シーズンのチェルシーの売りであり、強さの秘訣であり、CLバレンシア戦で勝てた要因なんじゃないかなって思う次第です。まぁ、まだ完璧じゃないですし、その「2つのシステム」が逆に仇となっているところもあるのかもしれませんが、少なくともこの日のバレンシア戦はその「4-4-2」と「4-3-3」の2つのシステムを使えたことが功を奏して勝てたのではないかなと思うんですよね。

■複数のポジションをこなせる選手

まぁ、「4-4-2」や「4-3-3」だけでなく、「3バック的」に戦うシステムもチェルシーはあるわけでして、2つというよりも「複数のシステム」というほうが正しいのかもしれませんが、どちらにせよ前半と後半で違う戦い方ができることが今期のチェルシーというチームを考える上でポイントなのかなって思うんですよね。で、その複数のシステムをよどみなく駆使するために必要なのが「複数のポジションをこなせる選手」だったりするわけでして。CLバレンシア戦において、チェルシーのポリバレント性を代表するエシエンが、そのポリバレント性を駆使して活躍して勝ったのが印象的だったんですよね。今期のチェルシーを象徴する戦い方だったとでも言いますか。まぁエシエンのみならず、シェフチェンコもよかったですし、ドログバもバラックもテリーもカルバーリョもみんながんばっていましたが、一番のポイントだったのはモウリーニョの後半のシステム変更と、それにともなうエシエンのSB起用。そして、それに応えて攻守において活躍したエシエンのすばらしさだったのかなと思う次第です。

■バレンシア

最後にバレンシアについて。強敵でした。いいチームだったと思います。当初はアングロを警戒していたんですが、彼とビジャがあまり力を発揮できなかったことが、チェルシー的には大きかったですね。以上、試合内容と関係ない話となってしまいましたが、こんなところで。試合について知りたい方は、こちらのブログとかで詳しく的確に書かれていますので参考にするといいかもしれません。
人気blogランキングへ
↑読んでおもしろかった人はクリック願います。

ビッグクラブ ―浦和レッズモデルができるまで―

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0