ベッカムとウィルキンソン、そしてイングランド代表のスタイル

■イングランド代表のスタイル①

フランスはパリ、トゥールーズ、モンフェラン、ビアリッツの四大ビッグ・クラブが順当に国内選手権のプレーオフにオールブラックス vs. フランス進出した結果、これらのクラブに所属するプレーヤーは今回のツアーのスコッドに選んでいない。発表後に怪我人も出ており、スコッド5人が入れ替わるなど首脳陣は頭を悩ませている。HOイバネス主将もシーズンを終えたばかりであり、今回のツアーではリザーブに回る予定。FLマーニュとPRカリファーノらの他、英プレミアシップでプレーしているベテランに頼る編成になった。一方のオールブラックスもメンバー編成は楽ではない。SHケラハー、FBムリアイナ、CTBスミス、ブラインドサイドFLコリンズ、HOオリバーらスターター候補たちがケガを理由にメンバーから外されている。http://www.jsports.co.jp/press/column/article/N2007053010413103.html

なにげにテレビ付けたらやっていた、ラグビーのテストマッチ「オールブラックス対フランス」を最初の20分くらい観戦。私が見ていた時間帯までは両チームとも守備が固く、なかなかトライまでもちこめない展開。ペナルティキックで得点を重ねるという感じでしたが、強いチーム同士がガチで戦うとこういう展開になるケースがけっこうあるんですよね。って、上の記事を読んだ限り、どちらのチームも主力を欠いていたみたいですが。まぁ、それはおいておいて、試合が「ペナルティキック合戦」となると、「ミス(ファウル)の多い少ない」と「ペナルティキックの精度」が勝敗に影響してくるわけで。言わば、お互いリスクを冒さない&なるべく相手陣で攻撃するようにして、そこでファウルをゲットして着実にペナルティキックをねじ込むラグビーとなるわけで、そこには「華麗なるオープン攻撃」といった見てておもしろいラグビーよりも、確実に相手陣にボールを運んで、粘り強くボールを保持し、前へ勧めていくような、ある意味「リアリティあふれるラグビー」が求められるわけでして。何を書いているのかわかりにくいかもしれませんが、まぁそういうことです。

で、4年前のラグビーワールドカップでのイングランド代表なんて、まさにその「2つの戦い」を制することができたんで優勝できたと私は勝手に思っているんですが、そのイングランド代表の手堅いラグビーを象徴していた選手がご存知「ラグビー界のベッカム」ことSOのウィルキンソン選手だったんですよね。たぶん。「固いディフェンスと、ウィルキンソンの正確無比なキック」を武器にしてイングランド代表は見事優勝したわけですが、実はこの2つの武器はまんま「サッカーのイングランド代表」にも当てはまるものだったと個人的には思っていたりして。

■イングランド代表のスタイル②

 現地時間1日に行なわれたブラジル戦で、国際試合への復帰を果たしたベッカム。改修工事を施されて新たに生まれ変わった“聖地”ウェンブリースタジアムでは得意のFKを披露し、テリーの先制点を演出した。
 元キャプテンの快挙を受け、英『タイムズ』紙は「スポーツの世界で名を残すには、奇跡を生み出す才能がなくてはならない。そして奇跡というものは、世の中を単調な目で眺めている人間からは生まれない。ベッカムは監督やチーム、母国を救おうとしていた。彼はまさにそういう観点で物事を見てきたのだ」というサイモン・バーンズ氏のコラムを掲載。同選手は代表に招集されなくなってからも、常にイングランドのことを考え、構想を練ってきたと称賛した。
 また、『ガーディアン』紙のドミニク・ファイフィールド氏は「イングランドの勝利は打ち消されたものの、この日が彼(ベッカム)の日となるという台本はすでに出来上がっていた」と、ブラジル戦でのヒーローは大舞台で真価を発揮したベッカムだとしている。http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=worldsoccer&a=20070603-00000086-ism-spo

というわけで前フリはこれくらいにしてサッカーの話題にいこうと思うのですが、ベッカムですよベッカム。ついに代表に復帰しブラジルとのテストマッチに出場しましたが、彼のフリーキックから得点が生まれました。ロスタイムに失点し、1-1のドローで終了しましたが、ベッカムの復帰によって「イングランド代表のサッカースタイル」を取り戻せることができるように感じました。「イングランド代表のサッカースタイル」というよりも「ラグビー・イングランド代表のスタイル」というほうが近いのかもしれませんが、そのスタイルとは「固いディフェンスと、ベッカムの正確無比なキックを武器とする固いサッカー」。華麗なパス回しや、ドリブル突破はないかもしれないけど、相手陣でファウルをゲットしたらベッカムの正確無比なキックからゴールを奪って、あとはリスクを冒さず、ミスをしないで「リアリティ」に戦うサッカー。ちょっと誇張して書いてますが、イングランド代表が「勝てる」のは、そのスタイルを極めることであり、やれランパードとジェラードが共存できないだとか、レノンやダウイングといったウインガーを生かすべきだとかってことは、実はそれほど重要でない。っていうか、それら「ランパード、ジェラード、レノンら」はイングランド代表が世界に通じる本当の意味での武器ではなく、イングランド代表が世界に通じるのは現状「固い守備」と「ベッカムのキック」だけなのであり、それを生かしたサッカーをすべきであるといいたいわけです。まぁマクラーレン体制になって、エリクソン時代よりも守備がモロくなっているのが気になりますが。ベッカムがいない時や、引退後のイングランド代表はどうなるかって? そんなの知るか!って、わけで、今回の私のたわごとを読んだあとに、このアディダスCMを見直すと、けっこう奥が深く感じませんか? そうでもない?  こちらのバージョンはもっと意味深い?
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