U-20ワールドユース大会「日本対コスタリカ」超雑感 というか高い位置からのプレスと最終ライン

■高い位置からのプレスと最終ラインの高さの関係について(何度目?)

■福元洋平選手のコメント
「立ち上がりは前から行けていたが、少しずつ遅れていったし、中盤で相手が数的優位で捕まえ切れていなかったので、前から行っても簡単にはたかれているシーンが多かった。だから、(プレスポイントを)落とさないとダメかなと思った。後ろで回される分には怖くないし、逆に自分たちのカウンターも活きてくると思った。ラインを下げ過ぎたらダメだけど、ある程度まで下げて守るように心がけた。
 前線からプレスに行けているときは、DFラインも高めに保てるけど、相手のボランチがフリーでボールを持っているときは、どうしてもラインを下げないといけないので下げたけど、そういうなかでも下げ過ぎないようには意識した。」http://sports.yahoo.co.jp/news/20070705-00000041-ism-spo.html

今更ながらって感じですが、U-20代表のコスタリカ戦について。DFライン高低に対するオーソドックスな考え方だと思うのですが、状況状況でそれを判断して決めるのは最終ラインの選手、特にCBの選手であると思うんです。ゾーンプレスってのはやっぱ「ボールを奪うこと」「守ること」が第一のプライオリティなわけで、「攻撃の手段」として考えはその次に来るべきものであると思うんですよね。ゾーンプレスの基本的な考えは「相手のボールを持っている選手」を「自軍の複数の選手で囲めるゾーン」を形成し数的有利な状況を形成して守ることだと思うのですが、それを敢行するためには自軍の選手たちの位置や距離がコンパクトになってないといけないわけです。選手間の距離があまりに離れている(間延びしている)と、言うまでもなく相手選手を囲めないですからね。つまり高い位置からプレスをかける為には、DFラインはFWとMFと距離をコンパクトにする都合上、普通は高くなります。で、高くするってことは当然、そのDFラインの後ろには広大なスペースができるわけでして。そのスペースを相手にうまく使われると、失点に直結する可能性があるんですよね。オフサイドトラップ失敗時によく見られる、タテパス1本で相手FWとGKが1対1の状況になるって感じをイメージしてもらえばお解かりのように。なので最終ラインの選手は、そういう背後のスペースを使われてGK頼みになってしまう状況になることは、やっぱ避けたいわけです。それを避けるための、やり方は2つ? 1つ目は最終ラインの選手がスペースを使われそうになったらすぐさま全速力で戻ってカバーするというもの。現アヤックスのテンカーテ監督がバルセロナコーチ時代(1年目?)に採用していたとされるこの方法でうが、現実問題としてどれくらい効果があったのかわからないのです。まぁスピードがあって背後を取られてもきちんと対処できるCBの選手がいれば問題ないのでしょうが、それができる選手はほとんどいない気がしますし。2つ目の方法は、そのものズバリ最終ラインを下げて「最終ラインとGKの距離をコンパクト」にするというもの。要は最初からスペースを与えなければ、相手FWに使われることはないという「当たり前の考え方」ですね。ただ、このように「最終ラインとGKの距離をコンパクト」にするってのは、当然ながら「高い位置からのプレッシング」と相反するものになってしまいます。つまりFWからDFまでの距離がコンパクトにならなくなってしまうわけです。って、こういう話はこのブログで何度も書いてますね。すみません、年取ると何度も同じこと書いてしまって。

というわけで、めんどくさくなったのでまとめますと、「高い位置で奪って攻める」ことができれば確かにチャンスですし、ゴールになる可能性も高いと思います。ただ、それはあくまで高い位置でのプレッシングが決まって「ボールを奪うことができたら」の話。福元選手が言うように「前から行っても簡単にはたかれ」たり、「相手のボランチがフリーでボールを持っている」などして高い位置からのプレスがかからないときは、「高い位置からプレスに行く」よりも「最終ラインの裏のスペースをケア」することを優先する方が失点するキケンが少ないと考えるほうがベターかなと。もちろんあまりに最終ラインがあまりに低すぎるとそれはそれでキケンなわけですが、最終ラインを下げるってのは別に悪いことではなく、実はそれはそれで「意味のあること」でもあるという認識は持っておきたいところです。

■河原和寿選手コメント
(前半押し込まれた要因と、後半立て直すことができた要因は?)相手のシステムは4-3-3でした。中盤の上がり目の8番(ボルヘス)をつかみきれずに、プレスに行けなかったことが、ラインが下がった要因でした。8番は動き回るので、なかなかつかみ切れず、自由にさせてしまった。それで、彼を恐れてラインが下がってしまいました。ハーフタイムに全員で彼のマークの確認をして、ほとんどのボールが彼から出るので、彼の近い位置にいる人がプレスに行くことにしました。前半はサイドに流れて走り込んできていたので、サイドに顔を出したらサイドハーフが行ける距離なら行く、という約束事をしました。そのようにしたら、うまくハマりました。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/wy/2007/column/200707/at00013779.html

■中田英をCB、宮本をMFにする「カミカゼシステム」はいかが?

そういえばジーコ監督時代に中田英と宮本が「最終ラインの高さ論争」してましたが、そういう時こそ「カミカゼシステム」とか「ポリバレント」とかで中田英をCBにして宮本をMFにして試合するのが効果的だったのかもしれません。そうすればたぶん問題は解決してんじゃないでしょうか。なーんて冗談ですよ。

そういえば今売りのNumberの中田浩二のインタビューでオシム日本代表の守備について語ってましたね。コロンビア戦は「ゾーンに近い4バック」でこれまでとやり方が違っていたって。あと同じ号の誰かのインタビューには「マンマークはあくまでステップで、そこからゾーンへ移行していく」って感じのことが書かれてましたが、果たしてそれは本当なのか? そのあたりアジアカップで注目してみるのもいいかもしれませんね。というか注目したいです。では
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