欧州CL「チェルシー対インテル」第2戦 雑感PART2  いつも通りの普段着サッカーはわかるけど

正直、今回はレビュー的なものは書く気力がないので前回のでお茶を濁そうと思っていたんですが(笑)、なんとなく言い残したことをいくつか。

■サイドバックを消しに対する対策は?

案の定、モウリーニョは「4-2-3-1」的布陣でチェルシーのサイドバックを消しにきたわけですが、それに対するアンチェロッティ的対策はあったのか? たぶん、なかったのかな? いやいや、なかったというか「対策は必要ない」といういう対策だったんでしょう。つまり相手が何してこようとも「自分たちのいつも通りのサッカーができれば勝てる」という目論見だったみたいな。うん、そのアンチェロッティの考え方はわかります。それに、ある意味、その考え方は正解なんでしょう。相手が攻略してきたといってそれに合わせて「いつも通りのスタイル」を変えて、いきなり違うスタイルで戦っても、返ってチームがかみ合わなくなるだけで、チームの良さが逆に失われるという考えは強ち間違ってない気がするんで。

ただ残念ながら、この試合の後半途中にアンチェロッティはその自ら唱える「いつも通りのスタイル最強論」を壊して戦うことを決断するに至るわけです。なぜなら、「いつも通りの普段着サッカー」ではインテル守備陣は崩せなそうだし、このままじゃ埒が明かないと思ったから。チームをいじることによる「違うスタイルで戦っても、返ってチームがかみ合わなくなるだけで、チームの良さが逆に失われるという考え」はあったと思うんですが、もうその一か八かの神頼みに頼るしかなかったみたいな感じ。

■アンチェロッティの思考回路を妄想

以下、アンチェロッティが選手交代時に考えたと思われる思考回路を妄想。

『よし、リスクを冒すぞ! リスクを冒すぞ! 攻撃的な選手の手駒はジョー・コールとカルー。さて誰と変えるか? 「4-3-3」のバランスは崩したくない。となると交代できるのはアネルカ、マルダ? いやいや、ゴールがほしいのに得点力あるその2人を外すのはナンセンス。なら中盤をダイヤにしてトップ下にジョーを入れるか? ミケルは守備の要なので外せないし、ランパードは残さないと。となると消去法でバラック。そうだなミスも多いし、「4-3-3」のままバラックのところにジョーでもいいな』

『続いてはカルー。彼はウイングで力を発揮するから使うところは決まりなんだけど、果たしてマルダとアネルカのどちらを変えるか? うーん。いやいや、待てよ。攻撃力あるその2人を外すのは得策ではないな。そうだ。ここはまだ本調子でないジルコフを下げて、そこにマルダを持っていくというスクランブル体制はいかがかな。うん。マルダはサイドバックの経験もあるし、カルーと2人で左サイドを攻めるとはいうのがベストアンサーな気がしてきた。それだ!』

■何着か着替えを持っておきましょうよ

まぁ、非常事態ですし、リスクを冒して戦うというのもわかります。何もしないで指くわえて待つよりはいいかもしれないし、個人的にはその勇気は支持したい。たださ、言わせてもらえれば、もっとそのリスクを少なくするやり方もあったと思うんだよね。要は、そのスクランブル体制というものを、本当のスクランブでなく、ある程度「選手たちがやり慣れた状態」にしておくこともできたのではって言いたいわけです。夏にシーズンが始まってからこれまでそこそこ試合数を重ねてきたと思うんだけど、プレミアリーグの戦いの中でそんな「普段着のスタイルが通用しない場合を想定したスクランブルな戦い」を試したり慣らしたりすることができたと思うんです。「ジョー・コール→バラック」という交代策がシーズン中に何度あったのか? 試合途中に「マルダ・サイドバック」にするオプションを何度試したのか? まぁ、マルダのサイドバック抜擢はアシュリー・コールの怪我以降の話だから仕方がないのかもしれないけど、もしそれが武器と考えていたなら「CLインテル戦のファーストレグ以降の戦い」でもう少し、そういうオプションを試してもよかったと思うんですよね。例えばウエスト・ハム戦の後半とか、FA杯ストーク戦の後半とかに、そのスクランブル布陣で戦うことで「慣らしておく」のも手だったのではないでしょうか。私は少なくとも、ぶっつけ本番の出たとこ勝負するよりは、そのようにプレミアで何度か経験を積んで実行するほうが、成功する確率は高いと思うんだけどなぁ。ほら、そうやって普段から選手がそれでプレイしていれば、それが「特別」でなく「いつも通り」になるでしょ? つまり「普段着サッカー最強理論」を唱えるのは間違ってないと思うんだけど、その「普段着」を一張羅にするんじゃなくて、何着か着替えを持っておきましょうよということが言いたいわけです。まぁ、こういうビックマッチのとき限定ということで「特性スーツ」という普段着てない服をあつらえたのかもしれないけど、残念ながら、そんなもったいぶった特性スーツは全然チェルシーには似合ってなかったし、選手はだれも着こなせてませんでした。少なくとも私にはそう見えた。

■スタンフォードブリッジですばらしい七変化

逆にインテルは「特性スーツ」を選手みんながきちんと着こなせていた感じがしたのが印象的でした。後半途中での衣装替えもバッチリで、スタンフォードブリッジですばらしい七変化を見せてくれたとでも言いますか。チェルシーのバラック交代が合図と言う感じで、チェルシーの変更に合わせた対策を、その都度、的確に行っていた感じでしたね。しかも単に相手チームに合わせた対策を練るだけどなく、それにプラスして自分たちの持ち味もきとんと出していたのはさすがモウリーニョというところか。なんとなく選手交代しながらシステムを「4-2-3-1」から「4-3-1-2」的にうまく移行していたように感じましたが、それはきちんと見てなかったので不明。選手を代えれどシステム自体は変えてなかったのかもしれません。

■モウリーニョ、カンビアッソ、サネッティ3者会談

この試合を象徴するシーンは、後半最後にチェルシーがアレックスを前線に上げたときにインテルがモウリーニョとカンビアッソ、サネッティがピッチ脇でその対策を3者会談していたところでしょう。まぁ別にわざわざ対策しなくてもアレックスのFW起用は難なく防げたと思いますが、念には念を入れてきちんとチーム戦術としてケアしていたのは「らしい」と思ってしまいました。もし、チェルシーが逆の立場だったら、はたしてアンチェロッティ、テリー、ミケルの3者会談は実現していたのかしら? アンチョロッティとチェルシーの選手たちがそういう話し合いをしているシーンってあんまり記憶にございません。もちろん、その話し合いが必要なのかどうかは一概には言えませんが。
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