おめでとうサッカー日本代表W杯出場決定 で、日本代表が強くなった理由を「空気」から考えてみた
■Jリーグのおかげ
日本代表が強くなったのは、Jリーグのおかげであるのは間違いないのでしょう。ただ、本日はあえて「日本代表」だけの歴史で語らせていただくと、私は「中田英寿の流儀」というのが、日本代表が強くなった1つのポイントであった気がしているんです。今、改めて考えるとですが。その流儀とは、ずばり「日本的な空気を壊す」こと。
■空気壊し
「日本人と空気」という問題が最近のマイトレンドなんだけど、サッカー日本代表にも当然、その「空気の存在」という問題はあると思ってます。もしくは”あった”と思ってます。「先輩後輩」とか「序列」とか、「出る杭は打たれる」とか、そういう類のことです。簡単に言えば。で、皆さんご存知のように、そういう「日本的な空気」を嫌って、それをぶち壊そうとして行動に出たのが中田英寿でした。というか、勝手にそう解釈させてください。当時の中田英寿は「試合中にさんづけで呼ぶな」とか「キャプテンじゃないけどバスの後ろに座る」とか、非常に日本人らしくない行動を印象付けておりました。確か当時は「新人類」とかいわれていた気もするけど、要は、そういう「日本人の空気感」をぶち壊したのが中田英寿であり、当時のサッカー日本代表だったと思うんですよね。今思い返すと、それがサッカー日本代表の「魅力」であり「強くなった1つのポイント」だったと思うと言いたいわけです。もっとも、フランスW杯の時は、ほら、当時の岡田監督が「カズ外し」という「超日本人な空気」を強制発動しちゃって自爆しちゃうわけですが。
■中田英とトルシエ
2002年。引き続き、中田英寿の空気壊しは継続し、今度はエキセントリックなフランス人監督というサポートもあって、ブレイクします。「空気壊し」は、他の選手にも好影響を与えていたようにも感じました。日韓W杯で「金色」や「赤色」の髪に染めていた選手もいたけど、たとえばそれ。ありゃ「日本人の空気感」から考えると異常でした。で、そんな「日本人の空気のへったくれもない」集団形成が、サッカー日本代表を「魅力的なものに変えた」のだと思っています。あっ、「空気もへったくれもない」というのは、言いすぎですね。「日本人の空気」は実はありました。バックボーン的に。で、それによって中田英寿とトルシエの「空気壊し」が、マイナスに働く可能性もあったんです。それを察知したトルシエはさすがでした。秋田と中山という「空気清浄機」をW杯最終メンバーに残すわけです。コーチが備忘録という日本人だったことも好影響だったのかもしれません。まぁ単に自国開催だったから、強かったといえばそれまでなんですが。
■ジーコ
2006年。我々は、その「脱・日本の空気」は完全なものでなかったことを思い知ることになります。残念ながら、当時のジーコ監督は「日本人の空気」を読めなかった。中田英寿の「空気壊し」も完全に空回り。もちろん、表面上は、これまでの「脱・日本の空気」という感じなんだけど、単なる「空気壊し」しただけで「新しい空気」が生まれることはなかったのは誤算でした。まぁ、個人的には、それでも魅力的だったんですけどね。「日本人の空気」とはちょいと違うのは確かだったんで。
■オシム
中田英寿は引退しますが、彼に変わって「空気ブレイカー」として登場したのがオシム御大。ご存知のように、御大はチームのみならず「日本のサッカー界の空気」をも変えてしまいました。マスコミもファンも変わったんだと思うんだよね。これで、日本サッカーも安泰と思いきや、まさかのオシム降板。で、なぜかまた岡田監督が登場することになるわけですが、その当時の日本代表の「空気」に関してはよくわからないです。もしかしたら「日本人的な空気」がチームを支配し、それが功を奏したのかもしれないしね。って、そうだとしたら、今まで書いてきたこと理論破綻しているじゃん(笑)。なーんて。
■つかれてきたので、急ぐ
というわけで、言いたいことは、じゃ、今のザッケローニ日本代表の「空気」って、どうなんだろうってこと。「日本人的な空気」に支配されているのか、それとも「脱日本人的な空気」のチームなのか? まぁ、空気なんて関係ないし、そんなのどちらでもOKなのかもしれないけど、個人的には今の代表は、なんとなく前者の「日本人的な空気」な感じがするところがちょっと気になるところなんです。もちろん本田選手のように「中田英寿の後継者」がいるのは確かなんだけど、なぜか全体的な雰囲気から感じるのは「日本人的な空気」なのは、なぜ? って、今回、かなり駄文でしたね。失礼しました。
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