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zoom RSS 東アジア選手権「ジーコ日本代表VS北朝鮮」戦雑感 〜ゴールが生まれなかった理由を考察:PARTA〜

<<   作成日時 : 2005/08/02 18:49   >>

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 東アジア選手権「ジーコ日本代表VS北朝鮮戦」についての続きです。敗戦の分析ってわけではないですが、ジーコ日本代表の攻撃パターンを「中央突破」「ミドルシュート」「WBが仕掛けるサイド攻撃」「パワープレイ」の4つから分析してみる第2回。今回はBの「WBが仕掛けるサイド攻撃」とC「パワープレイ」について述べてみたいと思います。

パターンB「WBが仕掛けるサイド攻撃」:

サイドからの攻撃については、以前「ボールポゼッションできてもゴールを奪えないという課題B  サイドの選手に求めること 」でも書きましたが、近代サッカーでは重要なのは言うまでもないところです。「中央突破」と「サイド攻撃」の両方をバランスよく行うことが重要と思ってますが、北朝鮮戦ではWBの加時とサントスを使ったサイド攻撃がけっこうありました。特に後半。
【後半18分】クリアボールを拾った加地が右サイド後方からゴール前にアーリークロス! ゴール前に大黒と本山が北朝鮮DFと競って、本山が競り勝つもヘディングシュートは惜しくも左へ外れる。枠に飛ばず。
【後半24分】右サイドから加地が中央へパス。小笠原が得意のスルーしたボールを本山が受けて、逆サイドのサントスへスルーパス! ペナルティエリアの左サイドライン上からクロスをあげ、小笠原がヘディングするも北朝鮮のDFに体を寄せられ、シュートは力なく相手GKへ!
【後半26分】右サイドから加地がアーリ−クロス! 北朝鮮のDFがクリアミスしたボールがゴール前の左サイドにいたサントスの元へ。DFを交わして至近距離からシュートするもGKに当って入らず!

正直、上でピックアップした3本のクロスについては「クロスの質」自体は、そこそこよかったと思いました。単なる「放り込みクロス」みたいな、ゴールになる可能性が可能性が限りなく低いクロスも多々あったとは思いましたが、すべてそういうクロスではなかったと思ったいうことです。北朝鮮のDFが中央を固めて守って「日本代表にクロスを放り込ませていた」という感じもしましたが、ただもし日本代表にヘディングが上手い選手というか、ヘッドが強いFWがいればゴールできていた可能性は高かったようにも思えるんですよね。例えば久保とかいれば。ただ現実問題として、北朝鮮戦ではFWはそれほどヘディングが強くない玉田であり大黒であったわけで、2列目のMFもそれほどヘディングが強くない小笠原や本山であり、彼らがサイドからのクロスに飛び込んでいたわけです。もちろん玉田でも大黒でも小笠原でも本山でも、クロスからヘディングゴールできる可能性はあると思います。ですが、その可能性はやはり「低い」と思うんですよね。というか上でピックアップした3本クロスがゴールにならないなら、クロスから「高さ」で得点できる可能性は「ほとんどない」のでって思うんですよね。そもそもFWに玉田と大黒を起用している時点で、ゴール前の「高さ」勝負はある程度捨てていると思うんですよね。「玉田と大黒の2人のコンビ」をFWとして起用するジーコの意図は? ジーコ的には、この2人を起用するに当って、どういうゴールを上げてくれることをイメージしているのか? また玉田、大黒の2人は、どういうプレイが得意で、どういう形になればゴールが奪えると思っているのか? そういう形を試合中に作ろうとしているのか? MFやWBに要求しているのか? 以前、エルゴラッソの金田氏のインタビューを紹介させていただきましたが、「FWが主語になるプレイ」ってものをしているのでしょうかってことです。玉田と大黒が「こういう形から、こういうラストパスくれればゴールできるから、そういうパスしてちょうだいね!」とか要求しているのでしょうか? サイドからの崩すことはもちろん重要だと思いますが、そういうクロスを玉田と大黒が要求しているのでしょうか? もちろんクロスを単純に放り込む攻撃や、勝てる可能性は低いけど「高さ」で勝負することも必要だとは思いますが、同じサイド攻撃でも、もっと工夫したり、FWの特性を生かした形になるように「攻撃陣で話し合って、そうなるようにチャレンジする」必要があると思うんですよね。って、私似たようなことを、以前からブログで何度も何度も言っているわけですが(笑)、無理なこと言っているのでしょうか? まぁ無理なら、サイドからのアーリークロスを「高さ」で競り勝ってゴールできるように練習してもらいしかないわけですが。

■大黒将志(ガンバ大阪) 悔しい。点も取れなかったし、シュートも打てなかったから残念。自分自身は普通にできたと思う。でも結果はしゃあない。あれだけ相手が引いていたし、どうやってゴール前に行こうかずっと考えていたけど。ジーコも優勝をあきらめないと言っているし、次はもっと集中してやりたい。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200507/at00005581.html
■玉田圭司(柏レイソル) 出だしが悪かった。(試合の)始めというのは大事だと思うし、気持ちで負けていたわけではないが、相手の方が自分らしさが出ていた。(試合中、日本にも)いいときもあったと思うけど、コンビネーションとかがやや少なかったと思う。(気持ちの切り替えのポイントは?)僕はもう切り替えてます。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200507/at00005580.html
「シュートも打てなかったから残念。自分自身は普通にできたと思う。」って大黒のコメントはよくわからない。「相手の方が自分らしさが出ていた」と玉田は言いますが、じゃ「玉田らしさ」ってなんでしょう? どういうプレイでしょう?

パターンC「パワープレイ」:ターゲットとなるFWは「ゴールを狙う」よりも「基点」であるべき?

■巻誠一郎(ジェフ千葉)0−1で負けている状況で、FWとしては点を取ることだけを考えていた。だけどパワープレーの練習をしていないので、ボールと合わなくて難しかった。 北朝鮮はしっかりと守ってくるので、攻めるのが難しそうだと外から感じていた。自分としてはもうちょっと起点になるプレーをしたかった。もっとゴール前でのプレーを増やしたい。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200507/at00005580.html
だが、一方で点を取るべきFW陣から、こんな意見が出ていることは見逃せない。この日、77分に途中出場して初キャップを刻んだ巻のコメント。「0−1で負けている状況で、FWとしては点を取ることだけを考えていた。だけどパワープレーの練習をしていないので、ボールと合わなくて難しかった」後半、ピッチに送り出された巻にしても田中達にしても、大いに奮闘したとは思う。だが、いきなり大黒と3トップを形成するという、練習で一度もやっていないような状況に投げ込まれて「シュートを枠に飛ばせ」と言われても、そこまでの過程や前提や約束事のないなかで、果たして彼ら「即席3トップ」に何ができたというのだろう。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/column/200508/at00005615.html

巻のコメントと、それに関わる宇都宮氏のコメントですが、ジーコ的には「パワープレイの練習」ができなくても、ぶっつけ本番で巻が機能すると思っていたのんでしょうかねぇ? なんとかなるって思っていたのでしょうか? それとも、「巻投入=パワープレイ」ってことを特に想定してなく、単純に前線の人数を増やしたかっただけだったのでしょうか? 後半30分過ぎに巻が投入されたあと、確かに「パワープレイ」が多くなったわけですが、そもそもジーコ的に「巻投入という交代策」がピッチ上の選手たちに対する「パワープレイをしろという合図」だったのかどうかは、試合後のコメントなど読む限りではわからないのですが(どこかに書いてあったらすみません)。まぁ1点ビハインドで残り時間もあとわずか、そこで前線のFWの人数を増やせば自ずと「パワープレイ」が多くなるとは思います。ですが、巻投入で「パワープレイ」をしたかったのなら、やはり1度くらいは練習しておいたほうがよかったと思うのですが時間がなかったのか? まぁ例えばCLでチェルシーがリバプールに敗れた時、モウリーニョが後半の最後にDFのフートをFWとして投入しパワープレイを試みたわけですが、練習していたかどうかわかりませんが実戦では「ぶっつけ本番」でした。ゴールは奪えませんでした。「フート投入時のパワープレイ」をもっと実践で試しておけば(もしくは練習しておけば)よかったのにと負けた時は思いましが、まぁ考えようによってはそもそもパワープレイ自体が「博打的」といいますか、一か八かの作戦だと思うので、ある程度「ぶっつけ本番」で行うことはやむをえないのかなって気もしたりして。ちなみにパワープレイ、というか「後方から放り込み」戦法ですが、ターゲットとなるFWはそのまま「ヘディングでゴールを狙う」よりも「あくまでも基点であり、他の選手にシュートを打たせる」という考えの方がうまくいくような気がしてます。またまたチェルシーからの例えで恐縮ですが、CLバイエルン戦ファーストレグの時みたいに、ドログバが競って落としたボールをランパードがシュート打つみたいな感じです。なので北朝鮮戦でパワープレイするなら、巻はあくまで「ボールの落とし役」に徹して、その落としたボールを大黒とか本山とか小笠原がシュートを打つというイメージで攻撃したほうがよかったと思うんですよね。そのためには「巻のポジション」はペナルティエリアの外、バイタルエリアあたりが適当だったと思うし、後方からの放り込みもそのあたりを狙ってするべきだったと思う次第です。どうも北朝鮮戦は、巻のヘディングゴールを狙うような「パワープレイ」をしていたような気がしたもので。もちろん、それでゴールとなるならOKですし、間違いではないと思いますが。とクドクド書いてきましたが、そもそも巻はそういうプレイが得意なんでしょうか? 今季Jリーグでジェフ戦は一度しか見てないので詳しくはないのですが、その時はポスト役(ターゲット役)はCFハースで、巻はそのこぼれ玉を狙うセカンドストライカー的な感じだったので、てっきりそういう選手と思っていたのですが、たまたまその試合だけそういう感じだったのでしょうか? まぁあの身長を見れば、高さにも強い感じはしますが。

最後にまとめ:北朝鮮戦の敗戦という教訓を次の試合で生かせるか? 3日の中国戦はどうなる?

控え組にチャンスあり−。前日、北朝鮮に0−1と完敗した日本代表が、当地で練習を行った。北朝鮮戦の控え組にGK川口を含めた13人が約2時間、みっちりメニューを消化。戦術&シュート練習に加え、セットプレーまで命じるなど、控え組に対して異例の練習内容を課した。東アジア選手権のタイトル獲得へ負けられない明日3日の中国戦(大田W杯スタジアム)に向け、控え組の先発起用をにらんで準備を整えた。控え組に対して、ジーコ監督がゲキを飛ばす。3−5−2のシステムから、全選手が連動してのフォーメーション&シュート練習。「4本パスをつないでからサイドチェンジしろ」「(ボランチは)両方が同時に上がるな」「シュートを決めろ!」。前日のスタメン組がホテルで調整する中、控え組に対し実戦を想定した練習で指示を出した。DF坪井は「全員にチャンスがあるという意味で今日の練習をやっていたと思う」。恒例のシュート練習はもちろん、控え組に対し異例といえるセットプレー練習も命じ、臨戦態勢を整えた。http://www.nikkansports.com/ns/soccer/japan/p-sc-tp3-050802-0001.html

北朝鮮には負けてしまいましたが、それはもうしかたがないとして、この敗戦を今後どう生かせるかってのが非常に重要なことなおは言うまでもないところです。「4本パスをつないでからサイドチェンジしろ」「(ボランチは)両方が同時に上がるな」「シュートを決めろ!」とジーコが指示しているみたいですが、なんでもいいから「ゴール」「勝利」という結果を出してもらいですね。4つの攻撃パターンについて書きましたが、重要なのは選手自信がどうやって点を取るかとイメージできるかということだと思うんです。誰がどのようにゴールするか? 玉田がゴールするなら、どういう形が得意でそのためにはどう動けばいいか? 回りの選手はどんなパスをすればいいか? 大黒の場合は、どういう形が得意? 小笠原は? ってことです。

自分がシュートするためゴール奪うために他の選手に要求し、逆に他の選手からもゴールを導くための要求されてほしい。そして、そんなゴールが生まれるシーンを我々に見せて欲しいですよね。

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東アジア選手権 総括
と仰々しいタイトルを付けるほど今回の選手権、真剣に観てはいなかった。 例年ならばこれを取りに行けなどと発破をかけるところなのだが ジーコが取ったスタメンを見て、あ!こりゃテストなんだと理解した。 こういった言い方はブログではしたくないのだが今回の(今後もということになるが) 日本対反日3国の戦いであり、3国は日本に負けてはいけない戦いをしてきたのだ 当然3国は本気でかかってくるだろう。その本気の国相手にジーコは本気で 代表選手のテストを行ったのだ。 北朝鮮戦明らかに日本代表の... ...続きを見る
FAZZ日記
2005/08/08 17:21
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