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zoom RSS 金子達仁氏の『「リーダー」より「鬼軍曹」が必要だ』とかけて、「ノムさん」と解く。その心は?

<<   作成日時 : 2007/03/01 19:21   >>

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ごく最近になって、人類が文明を発達させ経済的に豊かになり、余剰が出てきて寛容さが生まれたとき初めて、不快だというだけで何かを排除するのはまずいかもしれない、短期的に役に立たないというだけで殺しちゃうのはアレだなあ、という歴史的に見ればカナーリ変な発想が出てきた。この発想は徹頭徹尾、豊かさと文明の所産だ、というのは認識しとかなきゃいけない。そしてそれがたまに本能的な排斥衝動に負けて機能しなくても(あるいは時にやりすぎが出てきても)、それは病理じゃない。文明の未だ至らない部分として、文明によって今後対処してかなきゃいけない部分だ。人も文明も、まだ完全じゃないんだから。

■いまの五輪代表に必要なのは、リーダーというよりは鬼軍曹である

先週わたしは「リーダーが必要だ」と書いたが、今回の試合をみて少しばかり気持ちが変わった。いまの五輪代表に必要なのは、リーダーというよりは鬼軍曹である。自分に厳しく、他人にも徹底して厳しい。そんな選手が出てこない限り、北京行きを勝ち取る可能性は50%を切ってしまうのではないかという気がする。(中略)基本的に、わたしは五輪世代の勝敗というのはあまり気にしないようにしている。それにしても、このような試合をしている選手たちが、いずれA代表となり、日本を引っ張っていくことになるとしたら……と思うと、正直、背筋に冷たいものが走る。ガラガラだったこの日の国立競技場が、日常的な光景になってしまう気がするからだ。(スポーツライター)http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2007/03/post_695.html

スポニチの金子達仁氏のコラムから。昨日、平山のことをムカツクとかカッコワルイとか書いたのはあのゴール後のパフォーマンスを見て思ったからなんですが、その感覚は金子氏の言うところの「そもそも相手を格下とナメきっていたのか、他ならぬ選手たち自身がゴールにも喜びを露(あらわ)にしないのだから、みているものが感情移入できるはずもない」に近かったのかもしれません。まぁもしかしたら平山は自然体であのパフォーマンスとなったのかもしれませんし、見ている人に喜んでもらうためにあえてあのパフォーマンスをしたのかもしれませんが、私には感情移入できないどころか不快だったんですよね。まぁ、これはあくまで個人的な感覚。平山のパフォーマンスに感情移入できる人もいれば、カッコイイと思った人もいたんでしょうが、私は平山がそのパフォーマンスをすること自体に、今のオリンピック代表の精神的な問題点の象徴のような気がしてしまうんですよね。

■人間教育とか、いまの世の中はどういうもんかという社会勉強、社会学と人間学、これが主でしたよ

野村 僕はね、各チームの12人の監督さんが今こそ人間教育をやらなきゃいけない時代に来ていると思うんですよ。われわれがプロに入って鶴岡監督に出会ってね、監督からバッティングがこうだ、ピッチングがどうだなんて話は聞いたことがない。人間教育とか、いまの世の中はどういうもんかという社会勉強、社会学と人間学、これが主でしたよ。
鳥越 それでいて野球は強かったわけですからね。
野村 ええ。やっぱり文武両道というんじゃないけれど、内面から来るものをしっかりしないとね。技術ばかりやっていても仕方がない。
 私の口からは言いにくいんですけれど、一般的な風潮として、家庭教育とか学校教育が非常におろそかになっているとマスコミを通して耳に入ってきています。もしそうだとしたら、今プロ野球に入ってくる選手たちもまた、きっちりとした家庭教育、学校教育を受けていないということになる。その前提の中で、今こそ最低限の人間としての常識を身につけさせるというか、話をするようにしていかないとだめなんじゃないかと思うんですよ。http://www.ohmynews.co.jp/InterView.aspx?news_id=000000004320

上は、おなじみ野球人の野村氏のインタビューです。サッカーでなくプロ野球に関わるお話なんですが、これってサッカーにも当てはまるお話なのかなって昨日の試合&金子氏のコラムを読んで思ってしまいました。金子氏はリーダーや鬼軍曹みたいな選手の必要性を説いてましてそれもわかるんですが、それよりも必要なのは野村氏が言うところの「人間教育とか、いまの世の中はどういうもんかという社会勉強、社会学と人間学ができる人」が必要なのかなって思ってしまいました。監督でなくテクニカルディレクターでもなんでも立場はいいんですけど、要は野村氏の言う「内面から来るもの」をしっかりと教えることができる人が必要なんじゃないかと思うんです。要は金子氏が言うところの「鬼軍曹」的な人物が選手外にも必要なんじゃないかってことなんですが、そういう人がスタッフに加わればチームはガラッと変わる気がするんですよね。まぁ本来なら、自発的に選手の中からそういう人物が現われてくれることが望ましいのかもしれませんが、いないみたいですし。って、実はそういう「人間教育とか、いまの世の中はどういうもんかという社会勉強、社会学と人間学ができる人」であり、かつ鬼軍曹である人物こそが「オシム監督」だったりするわけですがね(笑)。そう、たぶんオシムをベンチ入りさせ、人間教育してもらうだけでもいろいろと変わる気がします。えっ? 人間教育に鬼軍曹って考え方が古い? まぁそう思う人もいるかもしれませんし、実際に私は古い人間なのでしょうけど。

にしても野村さんのインタビューはなかなか興味深いな…。

■うまくチームとして機能するには、こういうことが大事なんだ

野村 うん、まあ。今まで私も長い間プロ野球にいますけれど……(笑)、彼と似たような選手がいたかな。でも、彼が楽しくやってくれること、気持ちよくやってくれることが、チーム全体がうまく行くことだと思ってね。最初に彼と何回か話をしたとき、ああ、この選手はもう自由奔放だから、間違えなければ好きにやらせた方がいいと、そういう印象を受けましてね。
鳥越 うまくいったじゃないですか。
野村 彼に「おまえは好きなようにやれ。本当は一番好きなのはどこだ」と聞いたらね。「そりゃピッチャーですよ」というからね。
鳥越 あっはっは。
野村 「じゃ、ピッチャーやってみい」と。その次はショートだった。一番目立つところを知っているんですよね。結局センターへ戻っちゃったけれどね。まあショートも、器用な選手ですからそこそこやったとは思いますけれど。で、打順はどこが好きだと聞いたら「そりゃ4番ですよ」と言うから、「じゃあ4番」と。結局、阪神がうまくチームとして機能するには、こういうことが大事なんだということにもっと早くに気づいていれば良かった。当初「オレについてこい」というスタイルで乗り込んだのが大きな失敗でね。やっぱり、阪神70年の歴史というものを簡単に塗り替えるというのは、無理でしたね。 http://www.ohmynews.co.jp/InterView.aspx?news_id=000000004318

「うまくチームとして機能するには、こういうことが大事なんだ」ってこの言葉を、反町監督に聞かせたいですね。まぁ野球とサッカーでは違いますが、チーム作りの根本みたいなものが上のエピソードに隠されているように感じてしまいました。まぁ、そのあたりはオシム監督から教わることになるんでしょうが、「器の話は別にして、監督をやっている人は、本来は後継者を作っていくものなんですよ(by野村)」はまさにオシム監督が実践していること。野球にせよサッカーにせよ、名将の考え方ややり方ってのは、ある種、共通しているところがあるのかもって思ったりして。

■選手も組織もそれぐらいの気持ちになってやっていかないと、野球は盛り上がっていかないだろうと痛感したよ

最後に同じく、野球監督として名将の1人であり、私が大好きな星野仙一氏のこの言葉で、このエントリーを終了します。

自分なりの分析は、まず、歴史があるということと、組織がしっかりしてるということ、それと常にみんなが動いているゲームだということ。そしてボールひとつでできること。野球はバットもグラブも必要でお金がかかるから限られた国でしか普及していない。本当はやれば面白いことはわかっているんだけどね。これはもうメジャーリーグが悪い。世界に広めようと言いながら広めていない。やりたかったらアメリカに来いという姿勢だよ。アメリカの覇権主義がもろに出ているスポーツが野球だ。ワールドカップを見てみろよ。あのブラジル、イングランドの選手が泣く姿を見ただろう。スーパースターたちが必死で戦って、負けてくやし涙を流すのを見て、野球界の連中はどう感じるのか。WBCはどうなんだ。選抜されて断るやつがいるなんて、サッカーじゃ考えられない。シーズンのほうが大事だという考え方の監督もいる。盛り上がりに欠けて当然だろう。サポーターの熱気もすごいんだ。負けたら一緒になって泣いてるし、怒ってる。それぐらい魅力があるスポーツなんだと実感したよ。それはFIFAや各国のサッカー協会もそうなるように努力してるんだよ。選手も組織もそれぐらいの気持ちになってやっていかないと、野球は盛り上がっていかないだろうと痛感したよ。 http://www.yumespo.com/interview/03_hoshino/index2.html

「スーパースターたちが必死で戦って、負けてくやし涙を流すのを見て、野球界の連中はどう感じるのか」、「サポーターの熱気もすごいんだ」とおっしゃってますが、昨日の五輪代表の試合&平山のパフォーマンスを星野氏は見ていたんでしょうか? で、もし見ていたら、どう思ったんでしょうかね? ちなみに、このリーダー&鬼軍曹論は代表チームでなくクラブチームにおいて実践すべきことなのかもしれませんが、そういうチームはどれくらいあるのでしょうかね?

全くの偽善者たる教師は、自らが生徒を自殺に追い込んでいるのだ、ということを敢然と見過ごすのである。

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
>RRさんへ
申し分けありません。いただいたコメントを間違って消去してしまったみたいです。確かにこの手の内容は傲慢になりがちですが、いいたいことは反町監督にもっとこの世代の選手の人間力を鍛えてほしいということなんですよね。
doroguba
2007/03/01 23:26
いろんな見方があるからなんともいえませんが、
やはり平山には迫力がないです。パフォーマンスも。
個人的にハットぐらい決めてやるべきでした。
いろんな目線や考え方はあるものの
ひとつ言える事は中盤はそこまで悪くない人材かなと。
DFも意思統一すれば構築できそうです。
FW・・・今回そこまで一人一人見ると悪くないんですが
今の反町サッカーでは理想が高くて表現できないと思います。
これはオシムにも言える気がします。
関係ないですが今回のCLのバレンシアやリヴァプールのような
相手が嫌がるサッカーをしてほしいです。
ドログッパ!!
2007/03/02 20:18
>ドログッパ!!さんへ
「理想が高くて表現できない」という考えは、なんかわかる気がします。
まぁその理想と、反町&オシム監督の理想が同じなのかどうかはわかりませんが。そう、そこなんですよね。どこまで選手に求めているんだろう?
どんな完成形を描いているんだろう?
doroguba
2007/03/02 20:47
金子達仁氏の『「リーダー」より「鬼軍曹」が必要だ』とかけて、「ノムさん」と解く。その心は? doroguba*footballcolumn*/BIGLOBEウェブリブログ
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