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JALの機内誌を読んでたら、ロンドンのミュージシャンはアメリカのミュージシャンと違い商業的ではないと書いているコラムがあった。シャーデーがあまりアルバムを出さないでマイペースに活動してあることを例に出して、アメリカのミュージシャンを商業的とイギリスのミュージシャンを芸術的であるという感じでその違いを述べていたのである。うろ覚えだが、確かそんなことが書いてあった。 なんとなく書いていることが正しいように感じたが、よく考えてみればそんなことはない。アメリカにだって、あまりアルバムをださないミュージシャンはいるじゃないですか。 ボストンなんて、まさにそうだ。確か十年に一度くらいしかアルバム出してないはずだ。 でもね。鉄郎。聞いて。大切なのは事実じゃないのよ。この世界で大切なのは、みんなが納得できることだけなの。納得さえできれば間違っていても構わないの。嘘をついても構わないのよ。 大切なのは、みんなが納得できて面白いと思うこと。そして権威。 ねぇ鉄郎。JALの機内誌が嘘を書くはずがないのよ。 JALの機内誌に書いてあることがすなわち真実なの。 悲しいけどそれがこの世界の掟なの。鉄郎。悲しいけどそうなの。 あら、鉄郎。それJALの機関誌じゃなくANAの機関誌じゃない?どこでそれを? こっちによこしなさい。そんなもん捨てチマいな。 早く! 捨てろっての。この生身の人間のクズが! それ捨てないと、機械の体やらねぇぞ。 |
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