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zoom RSS 欧州CL「チェルシー対インテル」第2戦 雑感PART2  いつも通りの普段着サッカーはわかるけど

<<   作成日時 : 2010/03/17 20:09   >>

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正直、今回はレビュー的なものは書く気力がないので前回のでお茶を濁そうと思っていたんですが(笑)、なんとなく言い残したことをいくつか。

■サイドバックを消しに対する対策は?

案の定、モウリーニョは「4−2−3−1」的布陣でチェルシーのサイドバックを消しにきたわけですが、それに対するアンチェロッティ的対策はあったのか? たぶん、なかったのかな? いやいや、なかったというか「対策は必要ない」といういう対策だったんでしょう。つまり相手が何してこようとも「自分たちのいつも通りのサッカーができれば勝てる」という目論見だったみたいな。うん、そのアンチェロッティの考え方はわかります。それに、ある意味、その考え方は正解なんでしょう。相手が攻略してきたといってそれに合わせて「いつも通りのスタイル」を変えて、いきなり違うスタイルで戦っても、返ってチームがかみ合わなくなるだけで、チームの良さが逆に失われるという考えは強ち間違ってない気がするんで。

ただ残念ながら、この試合の後半途中にアンチェロッティはその自ら唱える「いつも通りのスタイル最強論」を壊して戦うことを決断するに至るわけです。なぜなら、「いつも通りの普段着サッカー」ではインテル守備陣は崩せなそうだし、このままじゃ埒が明かないと思ったから。チームをいじることによる「違うスタイルで戦っても、返ってチームがかみ合わなくなるだけで、チームの良さが逆に失われるという考え」はあったと思うんですが、もうその一か八かの神頼みに頼るしかなかったみたいな感じ。

■アンチェロッティの思考回路を妄想

以下、アンチェロッティが選手交代時に考えたと思われる思考回路を妄想。

『よし、リスクを冒すぞ! リスクを冒すぞ! 攻撃的な選手の手駒はジョー・コールとカルー。さて誰と変えるか? 「4−3−3」のバランスは崩したくない。となると交代できるのはアネルカ、マルダ? いやいや、ゴールがほしいのに得点力あるその2人を外すのはナンセンス。なら中盤をダイヤにしてトップ下にジョーを入れるか? ミケルは守備の要なので外せないし、ランパードは残さないと。となると消去法でバラック。そうだなミスも多いし、「4−3−3」のままバラックのところにジョーでもいいな』

『続いてはカルー。彼はウイングで力を発揮するから使うところは決まりなんだけど、果たしてマルダとアネルカのどちらを変えるか? うーん。いやいや、待てよ。攻撃力あるその2人を外すのは得策ではないな。そうだ。ここはまだ本調子でないジルコフを下げて、そこにマルダを持っていくというスクランブル体制はいかがかな。うん。マルダはサイドバックの経験もあるし、カルーと2人で左サイドを攻めるとはいうのがベストアンサーな気がしてきた。それだ!』

■何着か着替えを持っておきましょうよ

まぁ、非常事態ですし、リスクを冒して戦うというのもわかります。何もしないで指くわえて待つよりはいいかもしれないし、個人的にはその勇気は支持したい。たださ、言わせてもらえれば、もっとそのリスクを少なくするやり方もあったと思うんだよね。要は、そのスクランブル体制というものを、本当のスクランブでなく、ある程度「選手たちがやり慣れた状態」にしておくこともできたのではって言いたいわけです。夏にシーズンが始まってからこれまでそこそこ試合数を重ねてきたと思うんだけど、プレミアリーグの戦いの中でそんな「普段着のスタイルが通用しない場合を想定したスクランブルな戦い」を試したり慣らしたりすることができたと思うんです。「ジョー・コール→バラック」という交代策がシーズン中に何度あったのか? 試合途中に「マルダ・サイドバック」にするオプションを何度試したのか? まぁ、マルダのサイドバック抜擢はアシュリー・コールの怪我以降の話だから仕方がないのかもしれないけど、もしそれが武器と考えていたなら「CLインテル戦のファーストレグ以降の戦い」でもう少し、そういうオプションを試してもよかったと思うんですよね。例えばウエスト・ハム戦の後半とか、FA杯ストーク戦の後半とかに、そのスクランブル布陣で戦うことで「慣らしておく」のも手だったのではないでしょうか。私は少なくとも、ぶっつけ本番の出たとこ勝負するよりは、そのようにプレミアで何度か経験を積んで実行するほうが、成功する確率は高いと思うんだけどなぁ。ほら、そうやって普段から選手がそれでプレイしていれば、それが「特別」でなく「いつも通り」になるでしょ? つまり「普段着サッカー最強理論」を唱えるのは間違ってないと思うんだけど、その「普段着」を一張羅にするんじゃなくて、何着か着替えを持っておきましょうよということが言いたいわけです。まぁ、こういうビックマッチのとき限定ということで「特性スーツ」という普段着てない服をあつらえたのかもしれないけど、残念ながら、そんなもったいぶった特性スーツは全然チェルシーには似合ってなかったし、選手はだれも着こなせてませんでした。少なくとも私にはそう見えた。

■スタンフォードブリッジですばらしい七変化

逆にインテルは「特性スーツ」を選手みんながきちんと着こなせていた感じがしたのが印象的でした。後半途中での衣装替えもバッチリで、スタンフォードブリッジですばらしい七変化を見せてくれたとでも言いますか。チェルシーのバラック交代が合図と言う感じで、チェルシーの変更に合わせた対策を、その都度、的確に行っていた感じでしたね。しかも単に相手チームに合わせた対策を練るだけどなく、それにプラスして自分たちの持ち味もきとんと出していたのはさすがモウリーニョというところか。なんとなく選手交代しながらシステムを「4−2−3−1」から「4−3−1−2」的にうまく移行していたように感じましたが、それはきちんと見てなかったので不明。選手を代えれどシステム自体は変えてなかったのかもしれません。

■モウリーニョ、カンビアッソ、サネッティ3者会談

この試合を象徴するシーンは、後半最後にチェルシーがアレックスを前線に上げたときにインテルがモウリーニョとカンビアッソ、サネッティがピッチ脇でその対策を3者会談していたところでしょう。まぁ別にわざわざ対策しなくてもアレックスのFW起用は難なく防げたと思いますが、念には念を入れてきちんとチーム戦術としてケアしていたのは「らしい」と思ってしまいました。もし、チェルシーが逆の立場だったら、はたしてアンチェロッティ、テリー、ミケルの3者会談は実現していたのかしら? アンチョロッティとチェルシーの選手たちがそういう話し合いをしているシーンってあんまり記憶にございません。もちろん、その話し合いが必要なのかどうかは一概には言えませんが。
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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
前半間際の攻防で1点獲れなかったのが痛かったですね。おっしゃる通りジョーコール投入あたりからインテルが盛り返してきたように見えましたし。
あと、インテル派の僕ですらドログバ退場は「またか…」って感じ。
sainz
2010/03/17 20:50
>sainzさんへ
コメントありがとうございます。モッタの守備が誤算でした。まさかあんなに戻って守備するとは。ドログバは相変わらずですよね。まぁインテルにゴールされた時点で詰んでましたが。
doroguba
2010/03/17 21:29
別カードですけどセビージャも前例のないシステムをぶっつけでCSKA相手にやって不発でした。しかも守備の要エスキュデを外したという迷走ぶり。本田も良かったけどセビージャ自滅という印象を強く受けました。
チェルシーは本当に一時代終わってしまったようです。負け癖がついてきている気がして仕方ないです。勿論前半の無得点が響いた事は否定しませんが。
エンセン
2010/03/18 12:42
"レビュー"ありがとうございます(笑)

>「普段着のスタイルが通用しない場合を想定したスクランブルな戦い」を試したり慣らしたりすることができた
この点について、うちの店長は逆の見方をしていました。つまり、敵方の監督に分析される事を恐れて、あえて試合では試さなかったのではないかと。アンチェロッティは消極的な慎重さを持っている、"鉄橋を叩いて渡る監督だよ"とは、セリエ好きなうちの店長の言葉です。

今朝のバルサ戦までの間に再放映していたのですが、改めて見ると、昨日思ったほどには完敗ではなかったという印象を受けました。マイコン、サムエル、モッタのギリギリのクリアはそれぞれが1試合に一度あるか無いかのスーパープレーで、チェルシーは3−1で勝っていてもおかしくありませんでした。一方のインテル側、パンデフの抜け出しにはジルコフが、ミリートにはテリーがきっちり体を寄せてクリアしていました。スーパープレイによるギリギリのクリアと、通常の守備によるクリア。むしろチェルシーの守備の方が質は高かったと思います。
アキラ
2010/03/18 18:03
勝負を分けたのは何でしょう。実況解説では「集中力の差」だと言っていましたが、この意見には反対です。失点シーンでも、(ボールを持ったスナイデルを)ランパードは即座にチェックしていましたし、ミケルはパスコースを切っていました。イバノビッチも、スナイデルが足を振った瞬間にエトーのケアに走り出しています。守備の集中力は、言われるほど途切れていません。
チームのベテラン化、老朽化を運動量低下の理由にする声もありますが、それは違います。チェルシーは言われるほどベテラン化していないからです。フィールドプレーヤー10人の平均年齢はスターティングで28.6歳、インテルは29.2歳です。試合を通した平均は28.1歳で、常にインテルよりチーム全体は若かった。インテルがあれだけ走れたんです。平均年齢の高さは、言い訳になりません。
違ったのは、中盤でのルーズボールの競り合いだけだったと思います。こぼれ球を拾うために、瞬時に動き出していたかどうか。ボールを失うリスクを冒す覚悟、ケアのために体力を使う覚悟(もし競り負けたら無駄走りどころか、カバーするためにより多くの距離を走りエネルギーを浪費しなければなりません。)、その覚悟が、わずかにインテルを下回っていた。

勝者のチェルシーの強さの源は、この覚悟だったと思います。相手を圧倒するフィジカルで、相手を圧倒する運動量をこなすこと。チェルシーを欠いては、CLは面白くありません。(お客さんの入りにもマイナスです 笑) 
チームの方向性もメンバーも、もう1〜2年はこのままでいけるはずです。世代交代の準備は必要ですが、もう一度「勝者のチェルシー」を取り戻すこと、それだけで決勝まで行くポテンシャルを持っていると、私は信じています。
アキラ
2010/03/18 18:04
>エンセンさんへ
コメントありがとうございます。セビージャのことはよく知らないのですが、スポナビの木村さんのコラムとかにも同様のことが書かれてましたね。勝てば官軍ともいいますし「急にいじって機能して勝てば」OKだし、その采配は絶賛されるんでしょうけど、それでうまくいく確率はあまり高くないのではと私は思ってます。「一時代終わった」かどうかは、今期タイトル取れるかどうかですかね?
doroguba
2010/03/18 19:16
>アキラさんへ
コメントありがとうございます。「敵方の監督に分析される事を恐れて、あえて試合では試さなかった」ってことはなかったと思うんですがね。結局、4−3−1−2導入に失敗し、さらにアフリカ仕事&キープレイヤーのけが人続出で、それどころじゃなかったと推測します。ミラン時代に「困ったらセルジーニョ」な監督だったわけですし、できるなら、せめてそれくらいはほしかったなぁと。
あと、私は完敗だと思ってますが、中盤のルーズボールに関しては同意です。前にも書きましたが、あんまり前からプレスの連動性は考えてないんでしょう。ヒディンクはエシエン・ウイング起用とかして前からプレスからチーム構成してたりしましたが、アンチェロッティは基本「ドログバ&アネルカの2枚看板を生かす」が戦術ですからね。もちろん、それはそれでいいと思うんですが、前からプレスというオプションもほしかったなぁと。ってプレミアのビッククラブとの直接対決では、ちょっぴりそんな仕様になっていたし、さすがにこの大一番でアネルカをベンチにするなんてのはナンセンスだとは思いますが。
doroguba
2010/03/18 19:30
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