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zoom RSS 書評「アンチェロッティの戦術ノート」PART3 プレッシングについて

<<   作成日時 : 2010/08/03 00:05   >>

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本日は「アンチェロッティの戦術ノート」からプレッシングについての記事を引用させていただきます。

アンチェロッティはプレッシングについて「ハイライン・プレッシング」と「ローライン・プレッシング」の2つがあり、現状、欧州においてはバルセロナ以外のほとんどのチームは「ハイライン・プレッシング」を効果的に機能させているチームはほとんど見当たらないと言及しています。その理由は以下の通りみたいです。

1、オフサイドルールの改正以降、オフサイドトラップを外されることが多くなった。なのでボールがオープンな状態では安全第一でリトリートし「裏のスペース」を消すのが主流となっているから(「裏を取られない守り方」P.75)

2、「ほとんどのチームが抱える問題は、最初にプレッシャーをかける仕事を担うべき攻撃的プレーヤーが、守備タスクを積極的に担う意欲やメンタリティを持ち合わせてない点にある」から。ミラン時代、パト、インザーギ、カカにバルセロナの選手のような守備を求めるのは、資質的にもメンタリティ的にも現実的でなかった。つまりメッシ、アンリ、イニエスタらバルセロナ以外のチームの攻撃的なプレイヤーは、プレス守備を行う意欲やメンタリティを持ち合わせてないから。

さて、この2つの理由について、改めて考えてみましょう。最初の理由の「裏を取られたくないから低くする」というのはわかるんですが、正直、「2」の理由については意外でした。というか「2」については、正直、違うんじゃないかなって気がしています。

「ほとんどのチームが抱える問題は、最初にプレッシャーをかける仕事を担うべき攻撃的プレーヤーが、守備タスクを積極的に担う意欲やメンタリティを持ち合わせてない点にある」とし、さらにそういう選手に「守備のタスクを要求し、遂行させるのは、容易でない」と書いているんだけど、本当にそうなんだろうか。もちろん選手の資質もあるんでしょう。けど、それよりも「プレスを課す」ほうの監督の手腕のほうの問題のが大きい気がするんです。バルセロナの選手が素晴らしいのはそうなんでしょうけど、たとえば上記の攻撃的な3選手で考えてみるとバルセロナ生え抜きなのメッシ&イニエスタはいいとして、元アーセナル&ユベントス&モナコインテル(その前は忘れた)のアンリについてはどう考えればいいんでしょう。アーセナル&インテル時代はプレス守備&意識はダメだったけど、バルセロナに所属したとたんにプレスがうまくなった? それともアンリは例外的にバルセロナの選手ではないときもプレスがうまく意識もあった?

要はバルセロナの選手だけが例外的に前からプレスができるじゃなくて、あくまでの監督のグラルディオラがいるんでそれが実現できていると考えるべきなんじゃないかって言いたいんです。もちろん、バルセロナの選手にその資質があることも間違いではないんでしょうけど、あくまで「ハイプレス」を実現させているのはグアルディオラ監督のほうであるのではないかと。まぁ、たぶんアンチェロッティ監督もそう思っているんだろうけど、「グラウディオラを必要以上に持ち上げたくない」から、「選手がいいから実現できている」としたいという感じなんでしょう。それはわかるんだけど、あえて突っ込ませていただきました。というか、この本、ところどころに「元ミランの選手最高」&「俺がいたころのミランは最高だった」みたいな記述が露骨過ぎて、そこがちょっと。まぁ、この本買う人は「チェルシー好きかミラン好き」しかいないんでしょうから、それで正解なんでしょうけどね。

なんか、前回から不満点ばかり書いているけど、素晴らしいところももちろんある。例えば次の「ローライン・プレッシング」のやり方についての言及なんかは見事。

「守備陣形を整える時の最終ラインの高さは、ペナルティエリア10メートル手前が基準。もちろん、これは状況によって変化する。リードされて得点が必要な時、あるいは試合の立ち上がりにプレッシャーをかけて主導権を握りたい時には、ラインを上げて高い位置でのボール奪取を試みる。現在のチェルシーも、コンセプト的にはそれと変わらない」
「アンチェロッティの戦術ノート」P.78より

あと、プレッシングのかいくぐり方に関する記述も素晴らしい。まぁセオリーどおりではあるんだろうけど。

ひとつは、一旦ボールを後方に戻してのサイドチェンジ。もうひとつは前方へのロングボールだ。「アンチェロッティの戦術ノート」P.78より

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
>>元アーセナル&インテル(その前は忘れた)のアンリ

なるほど。アーセナルの前からお忘れのようですねw。
まおちゃん
2010/08/03 08:43
プレッシングは「まずライン有りき」じゃなくて「ボールホルダーにいかに厳しく当たれるか、自由を奪えるか、連続してできるか」が前提です。作陽高校では
「プレスは相手のすねを蹴れる位置にいること」と指導されているとか。ボールホルダー潰しの程度によってラインはある程度決まってくるところがある。
もう一つは奪った後でいかに上手くボールを動かせるか?高い位置にラインがあると言うことは、相手との距離も接近していて、奪ってそこで自由にボールを動かせないなら、ラインを下げてスペースを開けておいた方が攻撃もやりやすいですよね。バルサの選手は狭いスペースでボールを動かす力があるから高い位置にラインを置けると言うこと。前後の距離が近ければ、アンリなど攻撃のタレントも守備の為に長い距離を追いかけなくてすみますからね。
妄想の産物ですが如何?
くまおま
2010/08/03 10:04
>まおちゃんへ
失礼。修正しました。
>くまおま様
コメントありがとうございます。すばらしいコメントありがとうございます。次のエントリーで引用させていただきました。また何かありましたらよろしくお願いします。

doroguba
2010/08/04 00:00
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