CL準々決勝「バイエルンvsチェルシー」セカンドレグ雑感  フートの右SB起用という賭け

 さてさて、右サイドバックをどうするか?

 対バイエルン戦セカンドレグのモウリーニョのキーポイントは、たぶんここだったんでしょう。
 怪我で離脱したパウロフェレイラの穴を、どうするのか? スタンフォードブリッジでのファーストレグは4-2で勝ちましたが、パウロフェレイラに代わってスタメン起用となったグレンジョンソンの出来はイマイチでした。バイエルンも「グレンジョンソンの守備が穴」と思ってか、左サイドハーフのゼ・ロベルトにボールを集めて再三、「グレンジョンソン」を攻めてました。結果的に、失点にはいたらなかったのですが、結果的にグレンジョンソンのところから崩されピンチを招いていたチェルシー。
 セカンドレグを迎えるにあたり他に代役もいないしファーストレグ同様に右サイドはグレンジョンソン先発だろうと思っていたのですが、モウリーニョは代えてきました。もともとセンターバックのフートの起用。この起用の理由は定かでないのですが、まず考えられるのは①グレンジョンソンがコンディション不良か怪我をしており「他にいないので、やむなくフート」。これが理由の1つ。そしてもう一つ考えられるのは、②グレンジョンソンはコンディション的に問題ないが「ファーストレグを見て守備が不安と思い」、戦術的にフートの守備能力を買って起用というもの。このどちらかだと思うのですが、たぶん②なんでしょう。フートはファーストレグでも後半途中にグレンジョンソンに代わって右サイドで投入され、なんとかそのポジションをこなしていましたが、その働きを買っての起用というところでしょうか? 
 この「フートの右サイド起用案」というのは、たぶんパウロフェレイラが離脱した直後にモウリーニョが考えた苦肉の策だと思うのですが、セカンドレグでの先発は大きな賭けでした。

 まぁ2試合終えた今となって思うと、ファーストレグに「フートを右サイドで途中交代で起用した采配」はモウリーニョが試合前にあらかじめ想定したものなのか? ブリート&スティーブクラークが試合状況から判断して起用したものか? もしくは、やはり何らかの形でモウリーニョがTV観戦しながら、ケータイか無線で采配をくだしたおのなのか(笑)? 非常に興味があるところですが、このファーストレグでの「フート右サイド起用」がセカンドレグのスタメンに影響を及ばしたと思うんですが…、勘ぐりすぎでしょうか? というわけで「右サイドバックフート」でバイエルン戦が始まります。

■前半-右サイドのフートは機能せず劣勢に。だが先制点はチェルシー!

 ファーストレグをモノにしているチェルシーは、守備的でした。というか2点を追うバイエルンが攻撃的だったというのが正しいかもしれません。攻撃の基点はファーストレグ同様、左サイドのゼ・ロベルト。
FWのピサロも左に開いてボールを受けたりして「急造サイドバックのフート」を徹底的に攻めてきます。ファーストレグ同様にここから崩されるチェルシー。結局、グレンジョンソンでもフートでもどちらでもあまり変わりなかったということが証明します。いや、むしろグレンジョンソンのがよかったでしょう。高さとフィジカルに強いフートですが、やはりセンターバックとサイドバックでは動きが違う。ゼ・ロベルトのドリブルに対応できない感じで、何度も抜かれて崩されてしまいます。ピサロの決定的なシュートはなんとかチェフが防ぐものの、劣勢に立たされるチェルシー。バイエルンはデミチェリスがボランチに入りバランスがよくなった感じで、チェルシーはなかなかカウンターが機能しません。ですが、この前半のバイエルンの猛攻をなんとか防ぎきったのが大きかった。なんと劣勢だったチェルシーが先制します。左サイドでジョーコールがキープして中央のランパードにパス。フリーでランパードが打ったミドルシュートがルシオに当たってコースが変わりそのままゴール! ファーストレグ同様相手DFに当たったシュートが得点となるラッキーなゴールでチェルシーが先制します。これで、バイエルンが勝ち抜けるために必要な点数は3点。チェルシーにとっては非常に大きな先制点が入り、前半を終えます。

■後半-同点に追いつかれるもドログバが得点! ゲルマン魂は健在?

 迎えた後半。まずチェルシーがチャンスを逃してしまいます。ランパードのFKからゴール前のダフにボールが転がりシュート。至近距離からのシュートでしたあ、これは見事にカーンがクリア。さすがです。このシュートが決まれば、ほぼチェルシーの勝利は決まりだったのですが外してしまい、バイエルンを蘇らせてしまいます。バイエルンが追いついたのは、その直後。サニョルの後方からの高速クロスに、バラックがカルバーリョに競り勝ちヘディングシュート。GKチェフが弾くもポストに当たり、こぼれ玉をピサロがシュート。追いつきます。このゴールでさらにイケイケ状態になるバイエルン。リザラズのクロスをまたまたフートがクリアミスし、ボールはクロスバーを直撃。あやうくオウンゴールとなるところでしたが、運良くノ-ゴール。続くCKからルシオがヘディングシュート。決まったかと思われたボールは、グジョンセンがゴールライン上ギリギリでクリア。最後のところでなんとか踏みとどまるチェルシー。運もあります。そして「ピンチのあとにチャンスありです」。イケイケ状態のバイエルンの裏をうまくコールが抜け出し左サイドでキープ。そのまま上げたセンタリングにドログバがコバチに競り勝ちヘディングシュート。ゴール! ファーストレグ同様またもやドログバがコバチに競り勝ち、チェルシーがこの日2得点目。このゴールで決まりでした。ただこの後バイエルンがあきらめずに最後まで勝利を目指して戦ったのは立派。90分にゲレーロ、95分にショルが決め、3-2と逆転し「ゲンルマン魂」を見せますが、結局トータルスコアで6-5でチェルシーが逃げ切り、見事ベスト4へ駒を進めました。
http://jp.uefa.com/competitions/UCL/fixturesresults/round=1970/match=1084884/Report=RP.html

■総括-ベスト4進出は賞賛したいが、右サイドバックの穴は深刻

 ドログバの得点が勝負を決めましたが、たぶんモウリーニョが考えていたプラン通りに試合を進めることができなかったのではないでしょうか? 「右サイドバックのフートの起用」という采配は外れたと思います。結果的にはランパード&ドログバのゴールで先手先手が打て勝ち抜けできましたが、正直、守備の出来はよくなかった。ファーストレグで勝っていたし、アウェイたということで守備的戦うのは間違ってないと思うしよかったと思うが、あまりにも左サイドを突破されすぎ。そしてあまりにもシュートを打たれす。チェフの巧守、ポストに助けられる運がなければかなりやばかったと思います。まぁ最後の最後のところで得点を許さない「粘り強い守備」はチェルシーの良さだと思うし、評価したいが
パウロフェレイラの穴は「思ったとおり」いや「思った以上に」大きかったことを再確認した次第です。
 パウロフェレイラがいつ戻ってくるのか情報がないのでわかりませんが、右サイドバックをどうするかが今後の「チャンピオンズリーグ」の戦う上で非常に大きなポイントとなることは間違いなさそうです。
 
 勝ったのに反省ばかりとなってしまいましたが、もちろんベスト4に進めたことはすばらしいこと。
しかもバイエルン相手にアウェイでも2得点できたことは評価したいです。

 得点はランパ-ド&ドログバ&ジョーコールの個人技の要素が大きいですが、そういった「個」が生きたのは、チームとして意識が統一した戦い「組織力」があったからこそです。「個」と「組織」の両方を兼ね備えているのが、チェルシーの強さとだするのは褒め過ぎ?    

 まぁベスト4に進出というのは昨年同様。モウリーニョチェルシーのCL挑戦は、もしかしたらようやくスタートラインに到着しただけなのかもしれません。なーんて
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