チャンピオンズリーグ・グループリーグ「リバプール対チェルシー戦」雑感  勝ち点1でOK!?

 試合後、リヴァプールのベニテス監督は「ハイテンポな、いい試合だった。しかし、我々から見れば勝ち点2を落としたと言えるだろう。パフォーマンスではうちがチェルシーを上回っていたと思う」と悔しさを見せた。一方、チェルシーのモウリーニョ監督は「私は喜んだり、悲しんだりしない。ただ、チャンピオンズリーグでのアウェイでの勝ち点1はポジティブに考えるべきだね」と冷静に振り返った。
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=worldsoccer&a=20050929-00000094-ism-spo

予想通りといいますか、1点を争う試合となったCLグループリーグ「リバプール対チェルシー」。チェルシー的にはモウリーニョが言うように「アウェーでの勝ち点1はポジティブに考えるべき」試合だったと言えるんでしょう。点が入らず「つまらない試合」だったって思った人もいるかとは思いますが、ベニティス監督のリバプールとの戦いは、昨シーズンからこんな感じ。今回の戦いもその延長線上という結果に終わったというところでしょうか? まぁグループリーグでの強豪同士の戦いですし、無理はしない堅実なサッカー終始したところもあったと思います。特にチェルシー的には。

前半①:まずはクラウチが機能したリバプールの攻撃! チェルシーの守備の弱点は高さ?

リバプールはクラウチ、チェルシーはエシエン。昨シーズンにはいなかった新戦力がそれぞれ宿敵に対して通じるのか? 機能するのか? ってところが見所の1つでありましたが、その軍配はクラウチの方にあったという感じでしょうか? チェルシーは前半、ワントップのクラウチの高さにてこずりました。リーグ戦のチャールトン戦あたりから「放り込み」に弱さを見せていたチェルシーですが、アストンヴィラ戦はその「放り込み」から失点。このリバプール戦でも、そこを突かれることになります。ワントップのクラウチが中央から左側にポジションを取ることが多かったのは偶然ではないでしょう。チェルシーの最終ラインのうち比較的高さに難のある「カルバーリョ&フェレイラ」をターゲットして、クラウチの高さで勝負する戦術をとっていたように思えました。いわるゆDFに対する逆マークというやつですか。鉄壁と言われるチェルシーのDF陣ですが、この「カルバーリョ&フェレイラ」の高さってのは数少ない弱点と言えるかもしれません。とはいえ、その弱点を突かれても簡単には失点しないのがチェルシーの守備なわけで、クラウチには基点になられても2列目のシセ、ジェラード、ルイガルには簡単に仕事をさせない守備でゴールを守るという感じでしょうか? トラオレにサイドからセンタリングを上げられたシーンや、FKからクラウチにゴール前に落とされヒーピアにシュート打たれたシーンなど危ないシーンもありましたがね。

前半②:サイド攻撃が機能しないチェルシー! ハマンとシャビアロンソの守備に苦戦するわけですが

攻撃でも前半早々は苦戦。チェルシーの「4-3-3」ではボールポゼッションして中盤でボール回し、両ウイングが「1対1で勝負」できるような状況を作り出してダフ、ロッベンといった個の突破からチャンスを作るってのが基本的な戦術なのですが、ベニテスのリバプールはその「チェルシーのウイング」に仕事をさせないような守備がうまいわけで。簡単に言うとチェルシーのウイングに対しスペースを与えず、守備側が「数的有利」な状況を作り出してウイングを孤立化させるって感じなのですが、サイドバックとサイドハーフもしくはボランチがウイングを耐えずケアするという感じでしょうか? 特にボランチのハマンとシャビアロンソの守備がすばらしかったのですが、この2人にチェルシーのウイングを中心とした攻撃陣が苦戦することになります。このリバプールのこのサイドを消す守備は昨シーズンから同様なのですが、チェルシーも同じく相手のサイドを消す守備を得意としているわけで。この両チームの「サイドを消す守備」の徹底がロースコアゲームという結果となっているような気がしますが、いかに?

前半③:カウンターからロッベン、ダフがチャンスメイク! もっとサイドバックの攻撃力が必要!?

ハマンとシャビアロンソに手を焼いていたチェルシーですが、この2人が守備に加われないような「カウンター攻撃」でチャンスを作り出します。33分にはロッベンが右サイドを抜け出しヒーピアを交わしてシュートを放ちますが、これはレイナの好守に阻まれゴールならず。ゴール前にドログバがフリーでいたのでパス出してもよかった気もしますが、まぁシュートという選択肢も間違いではないでしょう。そして後半40分前後には、すばやいサイドチェンジからトラオレとダフの1対1の状況を作り出しチャンスを作り出します。ゴールにはなりませんが、リバプールのボランチの2人に守備に参加させないような形はビックチャンスとなるという感じでしょうか? カウンターからはチャンスが作れるものの、それ以外ではリバプールにサイドをケアされてチャンスが作れないチェルシー。これは昨シーズンからの課題なわけですが、これを打破するためにはもっと「サイドバック」を攻撃に絡める必要があると思うんですよね。まぁそのためにデルオルノをとったと思っているのですが、残念ながら怪我で欠場だったわけで、正直、ギャラスとパウロフェレイラの攻撃力では厳しいんですよね。もちろんこの2人の守備力は捨てがたいですし、このサイドバック守備力がチェルシーの強さの秘訣でもあるわけですが…。要はサイドバックをもっと攻撃的にすればチャンスができるが、逆にピンチにもなるってことで、どちらを選択するかってことなんでしょう。まぁモウリーニョ的には守備が第一なんでしょうが、この堅実さが「つまらないサッカー」と思われる1つの理由でもあるんでしょう。

後半:リスクを冒さない無難な交代! 勝ち点1でOKという戦い方

後半はリバプールがまた攻勢に出ます。CKからギャラガーのシュートはギャラスの手に当たったようにも見えましたが、まぁあのシーンでハンドは取らないでしょう。チェルシーは右サイドのパウロフェレイラからのアーリークロスにドログバがヘッドというシーンもありましたが、それ以外は防戦一方。リバプールの中盤の守備と速いパス回しに苦戦していたという感じでしょうか? 後半モウリーニョは、ロッベンに変えてSWPを投入しますが、これは失敗。リバプールのサイドを消す守備に沈黙という感じでした。ジョーコールのがよかったと思いましたが、モウリーニョ的にはSWPを一度テストしたかったというところか? 2枚目のカードはダフに変えてクレスポ。これは意外でしたが、ドログバは残しておきたかったんでしょう。
もしもリバプールに先制された場合にクレスポとドログバの2トップという選択肢は残しておきたかったというところか? で、残り5分で3枚目のカードは、ドログバに変えてフート。勝ち点1狙いです。状況次第ではフートでなく、ジョーコールやグジョンセンの起用もあったんでしょうが、この試合はとにかく負けないことが重要だったということです。

総括:勝ち点1は評価! リベンジは次の機会ということで

というわけでスコアレスドローで終わったわけですが、チェルシーにしてもリバプールにしても「無理して勝ち点3を狙わなかった」結果、こうなったところもあると思います。もちろんどちらも惜しいシーンはありましたので、それをものにしていればまた違った展開になっていたんでしょうけど。チェルシー的には昨シーズンの準決勝のリベンジは果たせませんでいたが、この試合の目的には負けないこと&勝ち点1以上をゲットすることだったんで、それは達成できたのは評価したいですね。リベンジは次の機会でってことで、って次は今週末ですね(笑)。リベンジにはやっぱサイドバックの攻撃力が必要な気もするのですが、どうなんでしょうねぇ?
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