トルシエが語る「アフリカサッカー」とコートジボアール代表  Number642号を読んで

■NumberのサッカーW杯特集! その中のアフリカサッカーに関する記事について

本日発売のNunmberは「ドイツW杯出場32カ国決定」特集号。プレイオフのレポートなど読みどころある記事が満載なのですが、特に個人的におもしろかったのがトルシエのインタビューをメインに構成された「アフリカサッカー」の特集記事でした。記事の詳細についてはNumberを読んでもらいたいのですが、ここでは特に興味深かった点を2つほどピックアップさせてもらいます。

■コートジボアール躍進の秘密は、ギウーの「サッカーアカデミー」!?

1つ目はコートジボアールの育成について。アーセナルのコロトゥーレがそこの出身だということでなんとなく話は聞いたことがあったのですが、フランス人ギウーという人が設立したコートジボアールの「サッカーアカデミー」の話が出てます。現コートジボアール代表の70%がそのアカデミー出身ということで、そのアカデミーが今回のコートジボアール代表のW杯出場に大きく影響したのは間違いないと思うのですが、公私の違いこそあれ、これはフランス代表が「ナショナルアカデミー」設立で強くなった経緯に似ているなと思った次第です。こういう「アカデミー設立」による選手の育成は1つのやり方ではあると思うのですが、どうやら日本でも設立されるみたいです。

 2006年度から日本のサッカー界で新たな試みが始まる。その名も「JFAアカデミー」。サッカーを介したエリート教育機関だ。トップレベルのジュニアを一同に介して、一貫教育を施し、将来の日本代表を育てて行こうというプロジェクトである。http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/column/200511/at00006779.html

いろいろな問題はあると思いますが、この「JFAアカデミー」がフランスやコートジボアールみたいに成功することを期待したいですね。って話がずれました。

■白い呪術師トルシエが語る「アフリカ」そして「代表チーム像」とは!?

2つ目は「白い呪術師」との称号をアフリカでもらったトルシエの薀蓄ある言葉。例えば「ヨーロッパは自分たちの利益のために、アフリカ人をヨーロッパのクラブで育成した。それが結果的にアフリカ人選手と代表のレベルを上げた」というような発言をしているのですが、この特集内でのトルシエの言葉はどれも非常に的確であると思いました。あっ、1カ所だけ除いては…。

「代表はその国の社会を反映で、サポーターも代表のイメージに固執する。単なるベストチームではなく、人々に認知されるチームを作るのが代表監督の仕事だ。だから政治的側面がとても大事だしベテランの引退時期を見誤るとチームが瀕死の正体に陥る」Number642号 / 12月1日発売号より

まぁいろいろな考えや見方があるんでしょうが、個人的にはトルシエ監督時代の日本代表が必ずしも「日本の社会を反映」していたようには思えないし、トルシエが日本で「人々に認知されるチーム」を作ろうとしていたとは思わないんですがね。別にトルシエの日本代表が悪かったとは思わないですしW杯でよく戦ったと思ってますが、トルシエが政治的側面まで考えてチームを作っていたとは思えないんですよね。政治でいるなら「保守」というよりも「革新」だと思いましたし、日本の既存のサッカーをぶっ壊せ的なイメージを持っていたんですが、皆さんはそうでもないですか? ちなみに上のトルシエの発言は代表チームの世代交代の難しさについてのコメントなわけですが、それこそトルシエは日本代表でスパッと世代交代させちゃった人なわけで(笑)。まぁもしかしたらそんな日本代表での経験と苦労したマルセイユでの経験からの上の発言ということかもしれませんが。

■アフリカ人は今やW杯でもクラブでも、決定的な差を作り出す存在!?

という感じでNumberの「アフリカサッカー」の特集記事で気になった2点について書きました。その他にコートジボアール&チェルシーでお馴染みのFWドログバのインタビューも出ているので興味ある方は読んでほしいですが、「アフリカ」は今やW杯のみならずクラブにも多大な影響を与えているのは言うまでもないところです。で例の来年1月に行われるアフリカネーションズカップは、アフリカ人選手を抱えるクラブにもろに影響をもたらしています。

イングランドの『ザ・ミラー』紙が報じたところによると、チェルシーがアトレティコ・マドリーのセンターフォワード、フェルナンド・トーレスを手に入れるために3700万ユーロ(約52億円)もの大金を積もうとしているようだ。チェルシーのFW陣では、ドログバが2006年1月に行われるアフリカ・ネーションズカップに出場することとなっており、クレスポも現在は負傷を抱えている。http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=worldsoccer&a=20051201-00000025-spnavi-spo
アラダイス監督は1-2で敗れた27日のフルハム戦後、中田英と話し合い、期待通りの結果を出せていないことで意見が一致したという。「正式契約は来年の予算にもよる。1月にはレンタル選手との正式契約より、新選手獲得を優先したい」と説明。やや低調な中田英のプレーだけでなく、他選手に比べて高額な移籍金が障害になっていることを示唆した。ボルトンは来年1-2月のアフリカ選手権で主力選手5人を失うため、中田英にとっては好機ともいえるが、チームが戦力ダウンを踏まえた補強に動き、ライバルが増える可能性もある。http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=worldsoccer&a=20051201-00000014-sanspo-spo


トーレスの記事はたぶん「飛ばし」でしょうが、ボルトンは5人もアフリカ選手権で抜けるんですね。こりゃ大変ですねアラダイス監督は。以前も書きましたが、例えばチェルシーのアフリカ人は「ドログバ、エシエン、ジェレミ」は主力なわけで、かれらが抜けるのは非常に痛いわけです。そして、それはチェルシーのみならず、他のクラブでも同様なんですよね。

ってことで最後に旧フィオレンティーナの副会長であったジェーナリストであるマリオ・スコンチェルティ氏の言葉でこの項を終了。

「ええ、それはわれわれだけじゃありません。中田は技術的に見て非常に重要な選手ですよ。私は彼が21歳の時から追いかけていますが、ペルージャでの1年目と2年目で、運動能力が50%もレベルアップした。50%ですよ。中田は、トレクァルティスタのテクニックを持ったミッドフィールダーに成長しようとしていた。そして今そうなろうとしている。中田は……、それに私はミウラ、カズ・ミウラのことを今でも憶えていますよ。当時は彼をプレーさせるためにスポンサーが金を払っていた。でも今、アジアのプレーヤーたちは重要な存在です。アフリカ人のように重要ではありませんが。アフリカ人は今や決定的な差を作り出す存在ですからね。ユーロのイングランド対フランスを見てましたが、22人のうち15人が黒人でしたよ」http://tifosissimo.8m.com/columns/interviews/0406Sconcerti.html

日本人もいつか「決定的な差を作り出す存在」となってほしいものです。
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