チェルシーの守備メカニズムをおさらい! 加藤久氏のコラムと「サイドを崩されない守備」

■加藤久が週刊サッカーダイジェストのコラムでチェルシーの守備について言及

今売りの週刊サッカーマガジンでは西部氏コラム、週刊サッカーダイジェストでは加藤久氏のコラムで、チェルシーのことが取り上げられてます。西部氏はチェルシーの「資金力の強さ」の部分について、加藤氏はチェルシーの「サッカー(DF力)の強さ」の部分について書かれてます。詳細は雑誌を買って読んでもらいたいのですが、お2人の指摘されていることはその通りであると思いますし、その2つの点=「お金」と「DF力」=アブラモビッチとモウリーニョの存在が、今のチェルシーの強さの源であるのは間違いないところでしょう。で、ここではその2つのうち加藤氏が言及しているチェルシーのDF力について、ちょいと紹介といいますか復習したいと思います。

チェルシーのDFというかモウリーニョのDF戦術については前にも書いたことがあるのですが、加藤氏が言及している次の2点がやっぱ大きな特徴なのかもしれません。
①相手にカウンターを受けないような守備
②サイドを崩されない守備

特に②の「サイドを崩されない守備」ってのは、チェルシーのDFの大きな特徴と言えるのかもしれません。簡単に言えば、サイドで数的有利な状況を作るような守備戦術なわけですが、それを可能にしているのがウイングの守備力。加藤氏も言及されてまますが、チェルシーのウイングの守備の意識は高く、サイドバックとウイングの2人で連携して相手攻撃陣(サイドハーフやサイドバック)を挟み込んだり、相手サイドバックのオーバーラップによる攻撃参加を自由にさせないようにしているのが特徴なわけです。

■チェルシーの「サイドを崩されない守備」とは? ポイントはウイングの守備!?

加藤氏はサッキが監督時代のミランのゾーンディフェンスを引き合いに出されているのですが、その「ゾ-ンディフェンス」と「マンマーク」をうまく絡めているのが、今のチェルシーの守備戦術と言えるのでしょうか? ゾーンディフェンスとマンマークディフェンスについては割愛させていただきますが、要は「場所や位置で守るか」、「人に対応して守るか」の違いと言うところでしょうか。


【チェルシーのゾーンディフェンス】
               ○CBカルバーリョ    ○CBテリー
    ○SBフェライラ                           ○SBギャラス

             ○MFエシエン    ○MFマケレレ   ○MFランパード

上の図のような4人のDFと3人のMFが均等に並んで「スペースを消す」、いわゆる「4-3ブロック」を形成してゾーン守るのがチェルシーの基本的な守備戦術。基本的には7人の選手がそれぞれのポジションの場所の周辺を守ることになるわけですが、この7人にプラスして「ウイングの2人」が守備に参加して守るのが、加藤氏が言及するチェルシーの「サイドを崩されない守備」の正体っていうところでしょうか?


【チェルシーのゾーンディフェンス+ウイングによる「サイドを崩されない守備」】
                 ○カルバーリョ   ○テリー
       ○フェライラ                         ○ギャラス

  ↑            ○エシエン    ○マケレレ   ○ランパード      ↑
  ↑                                               ↑
  ●ジョーコール                                       ●ロッベン


この両ウイングの守備の最大の目的は「相手サイドバックの攻撃参加をケア」すること、つまり「ゾーン」ではなくて「マンマークディフェンス」がその役目となると思っているのですが、相手サイドバックが攻撃参加したらずっと離されずにどこまでもマークして「センタリングを上げさせない」ような守備をすることになります。このDFとMFの7人の「ゾーンディフェンス」と、ウイングの「マンマークディフェンス」の融合こそが、チェルシーの強固な守備システムのメカニズムであるわけで、サイドを崩されない守備のメカニズムなわけです(たぶん)。

■「ゾーンディフェンス」と、「マンマークディフェンス」の融合! これがチェルシーの守備のメカニズム?!

ちなみに、この「ゾ-ンディフェンス」と「マンマーク」守備の融合ですが、これ以外でも状況に応じて行っていたりします。

例えば、サイドバックのフェレイラが相手MFにドリブルで抜かれたら、CBのカルバーリョは自分のゾーンから飛び出してフェレイラを抜いた相手MFの選手をマークすることになるわけです。そしてカルバーリョが元いたスペースをマケレレが中盤から下がって埋めたり、テリーやギャラスがスライドして埋めたりして、再度「ゾーンを形成」してスペースを消すのが「ふつう」です。図にするとこんな感じ。



【チェルシーのゾーンディフェンス②:フェレイラが突破された場合】
         ←●カルバーリョ     ●マケレレ    ○テリー
       (抜かれたMFに対応)    ↑
   ○フェライラ       (下がってスペースケア)         ○ギャラス
   
               ○エシエン           ○ランパード

ってことで、今更ながらって気もしますが「チェルシーの守備のメカニズム」について復習してみました。

■チェルシーの守備システムをおさらいした理由? それは、あのチームの攻撃を見たからであったりして(笑)

加藤久氏のコラムに触発され、もう一度おさらいしておこうって思って書いたわけですが、実はもう1つ「おさらいした理由」があったりします。それはズバリ、スカパーでCLバルセロナ戦の再放送を見たから。CLグループリ-グのパナシナイコス戦を見たんですが、やっぱバルセロナの攻撃はすばらしいわけで、チェルシーにとっては脅威なわけです。まぁパナシナイコスの守備が下手すぎってのもあったとは思いますが、チェルシーがバルセロナの攻撃陣を抑えるためには昨シーズンのカンプノウでの戦いみたいに「4-3ブロック+ウイング」で守ってカウンターしかないよな、なんて思ってしまったわけで。そんな伏線と加藤氏のコラムに触発されて、いま一度チェルシーの守備組織をまとめてみようと思った次第です。バルサのサッカーについては近いうちに書こうと思ってますが、CLでの対戦までまだけっこう日にちがあるんでちょっと早いですかね?
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