プレミアリーグ第4節「チェルシー対ポーツマス」雑感 悪いなりにも勝つということ

■金曜日の途中から

「チェルシーの明日の相手はポーツマスです。強敵です。前線にはカヌ、ベンジャニ、ウタカといった強靭なアフリカンが揃っており、中盤には攻守において献身的なペトロメンデスや、運動量豊富にサイドを駆け巡るマシュータイラーといった好選手もいます。クラニツァールやオニールという攻撃にアクセントをつけることができる選手もいるのも忘れてはなりません。最終ラインにもプライマスやディスタンなど個の守備力が備わっている選手が多く、今は怪我しているんだかどうかは知らないけどソルキャンベルやローレンエタメマイヤーといったアーセナルの黄金時代を築いた選手も要しています。GKはチェルシーキラーでありイングランド代表に復帰した、あのジェームズです。そんでもって監督にはかの有名なハリーレドナップが(出戻りで)君臨。チェルシーのランパードの叔父さんであり、その昔日本代表のGKである川口を干したことでも有名ですね。今シーズンのこれまでの成績は1勝2分とまだ黒星なし。ユナイテッドと引き分けた勝ち点1ゲットが光っています。というわけでチェルシーにとっては非常に気を抜けない相手ではあるのですが、だからといって負けることが許される相手ではありません。ホームでの戦いですし、優勝狙うためには確実に勝ち点3をゲットしておきたいわけで、そのためにもともかく早めに先制点とって試合を優位に進めたいところ。」上の文章は先週の金曜日に途中まで書いたポーツマス戦のプレビュー的なもの。せっかく書いたものなので試合が終わったこのタイミングで掲載しますが、予想通り(?)厳しい戦いになりました。ドログバとランパードの個の力によってもぎ取った先制点を守りきって見事に勝ち点3をゲットに成功しましたが、内容的にはあまりよくありませんでした。攻撃面ではポーツマスの守備陣の「引いたゾーンディフェンス」に手を焼いてなかなかいい形で崩すことができず、守備面でも「カヌのポストプレイ」から決定的なシーンを何度か作られ、後半最後にはコーナーキックから“あわや同点”というシーンを演出されてしまいました。ポーツマスの決定力不足&チェルシーの粘り強い個の守備力によってなんとか勝てたという感じでしたが、逆に言えば「調子が悪いなりにも勝ち点3が取れた」ことを評価すべきなのかもしれません。決定的なシーンは何度か作られてしまいましたが、何はともあれ今季初のクリーンシートでしたしね。その他、気がついた点などをいくつか。

■スタメンについて

この試合は「4-4-2」でスタート。右SBにエシエン、中盤センターはミケル&ランパード、2トップはドログバ&ピサロというリバプール戦の後半に近い布陣でした。対ポーツマス&ホームでの戦いということから考えても納得の布陣でしたが、思ったよりサイドの崩しができなかったのが反省点ですかね。ポーツマスの守備にサイドを封じられたとも言えるのかもしれませんが、サイドハーフとサイドバックの「縦のポジションチェンジからの崩し」とかもっとできないものなのかなと思いました。プレミア第2節のレディング戦では「右サイドのSWPとフェレイラの連携」からそういう崩しが何度かできてましたが、この試合ではほとんでできてない感じだったので。

■ベレッチについて

この試合の後半に、早くも獲得したばかりのベレッチを投入していましたが、彼に求められているのはこのような「右サイドでの縦のポジションチェンジ」からの攻撃参加なんでしょう。「4-4-2」システムでボールポゼッションから崩す場合は、サイドバックの攻撃参加というのは非常に重要であるのは言うまでもないところですが、ベレッチにはその役割をこなせる能力を持っているのは間違いないわけでして、だからこそバルセロナから彼を獲得したと思うんです。で、問題は彼の攻撃力をチームとしてどう生かすかということになるのでしょうが、この試合ではほとんどベレッチのところへボールが回らず、また「攻撃参加させる意識」も「する意識もない」ような状態でした。移籍してきたばかりですし、この試合は単なる「顔見せ」という感じだったんでしょうが、チェルシー的には一刻も早くベレッチのサイドバックでの攻撃力を生かせるようにしたいところ。これが機能するようになると、このポーツマス戦のような「攻めあぐね」が少しは解消される気がしているんですが、はたして? そういえば同じようなことを昨シーズンは「左サイドバック」で書いていたような気がするんですが、結局1年ずっと「合わない」感じだったわけでして(苦笑)。そう考えると今シーズンの「右サイド」も変わらない可能性は大なんですが、とりあえずは“今年こそは機能する“と信じて応援したいと思う次第です。少なくともブリッジは機能している試合が多々ありましたし、ベレッチもきっと大丈夫でしょう。アシュリーコールも今期はやってくれるハズ。

■ランパード

ナイスゴールでした。何度も書いてますが、ランパードは「キーパーが取りにくいシュート」を打つのがうまいんですよね。ネットを突き刺す美しいシュートでなく、キーパーが取れないようなタイミングを少し外した足元を狙うシュートで決めたのが「らしい」と思いましたが、先日のドイツ戦でイングランド代表として決めたゴールは豪快にネットを揺らすシュートだったみたいでして。要はどちらでもいいから「決めればナイスゴール」ということなのかもしれません。にしても、このゴールは、ほんと個の力でもぎ取ったという感じでした。チェフのロングフィードを前線でドログバがポスト。囲まれながらもキープし、ヒールで流してランパードが3列目から飛び込み、ペナルティエリア外からドスン。手数が少ないというか、「ゴールキーパーのフィード&FWのポストプレイ&ヒールパス」という2本のパスでフィニッシュまで持っていっている単純な攻撃なんですが、それでゴールできたんでストロングポイントを生かした見事な攻撃と言えるのでしょう。単純でも使えるなら、それはそれでOKということで。

■守備について

前半に一度、右サイドの裏のスペースをローレン(?)に突破されたシーンがありました。幸いにも失点には結びつきませんでしたが相手チームのサイドバックの攻撃参加への守備対応がイマイチという感じで、これは現段階での今期の新システム「4-4-2」の弱点なのかもしれません。要はサイドハーフの守備戦術と、サイドバックの裏のスペースを突かれたときのカバーリング&ポジション修正が課題なのかなと思うんですが、開幕から3試合見た感じですと、ちょっと左サイドの「アシュリーコール&マルダの連携」に問題ありって気がしています。まぁ試合をこなすうちにフィットしてくると思うのですが、ロッベンがいなくなった今そこがちょっと心配ですかね。

■エシエンとミケル、そしてローテーションについて

今後「4-4-2」で行くならランパードの相棒は誰になるんでしょう? エシエン、ミケル、マケレレ、バラック、シドウェル? 現状、総合力で考えるとエシエンなんですかね。モウリーニョの信頼を得ている気もしますし、彼をベンチに置いておくことはない気がしています。とするとベンチはミケルかマケレレ? なんとバラックやシドウェルはベンチ外ということになってしまうわけですが、このあたりの起用法や人選は今後いろいろと話題になりそうですね。モウリーニョはロ-テーションしてうまく選手を起用することが求められるんでしょうが、試合毎に選手を入れ替えるような采配はしないと思うんで。シェフチェンコの使い方もどうするんでしょうね。ドログバを軸にピサロ、シェフチェンコ、カルーでローテーション? まぁ選手のコンデョションにもよるとは思いますが、現状ではシェフチェンコやピサロを軸にするとは思えないんでね。あとジョーコールとSWPで右サイドハーフのポジション争いをすることになる感じですが、ジョーコールを「左」ってもありな気がするんですけどね。マルダとカルーを含めた4人で「左右のサイドハーフ」をローテーションしてポジション争いするのはいかがでしょう? いずれにせよ、チャンピオンズリ-グのグループリーグ開幕くらいまでには「今期のベストチョイス」が決まるんでしょうが…。

■ポーツマスについて

カヌのポストプレイは見事でした。前半チェルシーの右サイドで基点を作りマシュータイラーの「2列目からの飛び込み&シュート」を打ったシーンや、後半ペナルティエリア内でキープしショーンデービスにミドルを打ったシーンは本当に見事でした。チェルシーの中盤での守備が少し甘いところもありましたが、「カヌのポストからの攻撃」がすばらしいのは間違いないでしょう。この試合では途中出場となったベンジャニですが、彼が先発だったほうがチェルシー的にはイヤだったかもしれません。スタンフォードブリッジということでレドナップが「守備的」にした結果のベンジャニベンチだったんでしょうが、まぁラッキーだったかなと。ちなみにこの試合で中盤を務めていたウタカはいい選手ですねえ。当たり強さはすばらしいのもがありました。同様に中盤のマシュータイラーも相変わらずいい動きしてましたが、改めて考えるとポーツマスの中盤もチェルシーに負けないくらい選手層厚いですよね。DFではソルキャンベルがすばらしかった。カヌといいソルキャンベルといいローレンといい、元アーセナル黄金時代の選手たちは、今でも健在というところですかね。次は古巣対決ですか? がんばってください。
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