プレミアリーグ「サンダーランド対チェルシー」雑感 悪かった人たちについて

■正直、内容的には、かなり悪かった

セットプレイからのテリーのゴールでなんとか逃げ切ったわけですが、とりあえずは勝ち点3取れたんでOKというところでしょうか。正直、内容的には、かなり悪かったですね。先制した以降というか、特に後半の内容はかなりひどかった。サンダーランドの守備がよかったのは間違いないですが、それを差し引いてもチェルシーの出来はよくなかったですね。

■悪かった理由

よくなかった原因はいろいろあるんでしょうが、一番の問題はドログバかな。先制点が入るまでは前線で基点となるようなプレイなどまぁまぁの動きを見せていましたが、あまり機能してないように見えました。特に後半はひどかった。完全に消えていた感じ。消えていたというか孤立していたというか。もっとジョーコールやカルーやランパードやバラックらとの連携を意識したオフザボールの動きをすべきだったと思いました。左右に流れたり、下がってボールを受けたりしてポジションチェンジするのはいいと思うんですが、そこで基点になれても孤立してしまうとそこで攻撃が終わってしまうわけで。まぁ超人的な身体能力でなんとかなる場合はそれでいいんでしょうが、今のコンデョションですとそれは難しい感じですし、そこそこ守備が整備されている相手の場合はもっと他の選手をうまく使う意思がないと厳しいように感じました。現状ならアネルカの方が上かな? まぁ対戦相手にもよるんでしょうが。

■ダービー戦からの変更

ちなみに、この試合はダービー戦から3人メンツが変わっていたんですが、3人が3人とも良くなかったのは単なる偶然か? ドログバは上で書いたとおりですが、マケレレに変わって起用されたミケルもカルバーリョに変わって起用されたアレックスもよくなかったです。3人とも試合感の問題で悪かったのかな。

■ミケル

ミケルは攻守にわたって状況判断がイマイチなところが多かったように見えました。もっとトライすべきところはトライしていいと思いました。安パイを選択して、それが逆効果になるプレイが目についたんですよね。マケレレはけして安全なところにパスを散らしているだけじゃなく、決定的なスルーパスが出せるときはそれを狙っています。守備でもバイタルエリアを埋めているだけの選手ではなく、必要な時はボールホルダーに厳しくプレッシングします。まぁマケレレと比べるのが間違いかもしれませんが、そのちょっとした状況判断ミスがチームのリズムを崩したり、ピンチを招いたりすると思うんですよね。ミケルはフィジカル&ボールを奪われない技術など非凡なものをもっていると思うので、ぜひそのあたりの判断力を磨いてブレイクしてもらいたいのですが…。まぁそういった判断力は試合に出ることで養われる気もするんで、現状それを期待するのは酷ですかね。

■アレックス

次いでCBアレックスですが、まぁひどかったですね。モウリーニョなら後半途中で代えていたんじゃないですか? 彼の良さは高さだと思うんですが、昨日はハイボールの目測誤り&相手FWのマークズレのオンパレード。あれだけミスがあったのに、ほんとよく失点しなかったなぁという感じで。試合感が鈍っていたためか、それともどこか悪いところでもあったんでしょうか?

つまり、昨日のチェルシーはセンターフォワードのドログバ、セントラルミットフィルダーのミケル、センターバックのアレックスという「チームの根幹を担うセンターラインの3枚」のデキが悪かったわけで、それじゃいいサッカーができないのも当然なんですよね。まぁローテーションしていろいろな選手を使うこと自体は間違いでないと思いますが、その弊害をモロに感じる時が多すぎというのは気のせいでしょうか? で、普通ならベンチで監督がチームのそういう状況を見て「これはヤバイ」と感じて、何かしらの修正を加えるべきだと思うんですが、例によってそういう采配はいっさいなしでした。まぁ勝ったんだから結果的には動かなくて正解だったのかもしれないけど、どれくらい勝つことに拘っていたのかは正直疑問です。たとえば本当は修正したかったんだけど「勝つためにあえて動かなかった采配」だったというよりは、ローテーションしているんで、なるべく久々に出た選手を変えたくなかったというのがグラント監督の真意?

■グラントのメッシージは?

川勝さんも言っていたが、交代枠の使い方がなんか効果的でないと思う。戦略も見えないし、遅いし、効いてない。
 なんとかしてほしいな。
 モウさんの頃は、なんでそこで代えたのかでモウリーニョのメッセージが感じられたもんだが。http://hinakiuk.sakura.ne.jp/wordpress/?p=1477

ヒナキさんも「戦略も見えないし、遅いし、効いてない」と書かれていますが、私もまったくの同意。このブログでも何度も書いていますが、そこがグラント監督に対する一番の不満&不安なところなんですよね。この試合、後半にバラック→エシエン、Jコール→ライトフィリップスと2枚変えていますが、その交代の意図はなんだったんでしょう。私的に考えるとそれは「この試合に勝つため」というよりも、どうも「これまで試合で使ってない選手を起用するため」だったのかなぁと思えてしまうわけですが、それは勘ぐりすぎですかね。まぁ、対戦相手の力量や試合の重要度を考えて、そうしたのかもしれませんが、基本的にいつも「それ」を考えた交代策しかしてない気がするんで心配なんですよね。カーリングカップ&FAカップは見てないので、そこでは違った采配をしていたのかもしれないですが、そのあたりどうなんでしょう。ちなみにヒナキさんが言う「交代によるモウリーニョのメッセージ」は「その試合に勝つ」ためのものだったと思うんですが、グラントのメッシージはそれとは違ってあくまで「みんな、俺はどんな状況でもローテーション通り選手を平等に起用するぞ」的なものと考えると納得?

■もう1つちなみに

もう1つちなみに言うと、グラント監督の掲げるサッカー自体は、そんなに悪くないものであると私は思っています。ちなみにローテーション以外でのグラント監督の仕事はそれほど悪くはないと思ってます。

逆に浦和は、良い所なし。
チームとしてオーガナイズされていないので、「攻守」「守攻」の方向性が見えてこない。個々の選手のコンディション面云々以前にオジェック監督の能力に対して懐疑的な感じがする。(チェルシーのグラント監督と似た感覚)http://blog.goo.ne.jp/rossana75jp/e/89d331814b084e521c938f1cb94c032b

「Footballkingdom」さんは上のように書かれていますが、私個人的にはグラント監督のチェルシーは基本的にはちゃんとオーガナイズされていると思うし、「攻守」「守攻」の方向性も見えているとは思っています。逆にそれに囚われすぎて勝てないところが問題であると思っているのですが、まぁそこは嗜好の問題というところかもしれません。モウリーニョ流のあまりに露骨な「勝つためのサッカー」が嫌いな人もいると思うし、それはそれでわかるので。

■品格として最低について

さて最後に、こちらの話題についても少し。

私が審判なら
お前はレッド>オドノヴァン
なんだあの態度は。
めっちゃ腹立つ。
川勝さんが「品格として最低」と言ってくれたのでちょっと溜飲が下がったけどさ。
あれはカーロが怒るのは当たり前。
あの薄笑い。許せん。
ロイ・キーンはもっと教育すべきである。
http://hinakiuk.sakura.ne.jp/wordpress/?p=1477

上でヒナキさんが言っているのは、GKクディチーニとサンダーランドのオドノバン選手がボールの奪い合いでもつれた際の出来事。オドノバン選手が足を出してクディチーニのファンブルを誘うようなプレイをするんですが、その「足」がクディチーニの顔面近くに入り、1つ間違ったらチェフのときのような大事故になっていたかもというプレイだったんですが、私もあのオドノバン選手のプレイは非常にキケンでイエローカードもしくはレッドカードを出すべき類のものであったと思いました。第3者視点で考えても、あきらかに「余計な足」なんですよね。足出すのをやめようと思えばやめれたハズですし、出したって反則にしかならない&下手すりゃGK大怪我させるプレイ。不可抗力なプレイではなかったと思っているんですが、そういう危険なプレイに関してはキチンと対処すべきだと思うんですよね。実はサンダーランドの「足くせの悪さ」は、この試合でその前にもありました。ジョー・コールがそのプレイに対して血相変えて怒るんですが、主審はその足くせに対してはほとんど注意もせずに、ただなだめるだけ。確かウエストハム戦でボアモルテも同様の危険なプレイしてランパードが怒り、逆にランパードが退場になってしまうわけですが、私個人的にはそういう「足くせの悪いプレイ」は徹底的に取り締まるべきであると思うんですけどね。

■アンチフットボールはありだとしても

とはいえ、その「足くせの悪さ」が実はチームによっては大切なプレイであるという気もしています。矛盾するかもしれませんが、その「余計な足」を出すくらいのメンタルが、弱いチームが勝つために必要なものである気もするんですよね。この試合のサンダーランドの守備はすばらしかったですが、なんでそういうプレイができていたのか? そこにはきっと、ある種「たとえ反則しても止める」というくらいの意気込みがあり、極論で言えば品格なんて気にしてないと思うんですよね。もちろん危険なプレイと厳しいプレイは違うと思いますし、それを判断できるようになってもらいたいんですが、下位チームにとっては厳しく守備できるかどうかってのがチームの生命線だと思いますし、たとえ、それがアンチフットボールというものだとして、それを敢行することでチームが残留できるなら、そのやり方はありなのかなって思うんですよね。

もちろん「弱いチームが残留するためには、相手選手に怪我させてもいいのか?」といわれたら、そりゃ間違いなく「ノー」ですよ。で、そういう怪我させるようなプレイ防止のために用意されたのがイエローカードでありレッドカードだと思うんで、審判はそれをきちんと使ってほしいし機能させてほしいというのが、とりあえずの結論。まぁ、それを捌いたりコントロールするのは難しいとは思いますが、「弱者」はなにも下位チームの選手たちではないと思うんで。
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